詩人:あやめ | [投票][編集] |
この歳になって初めて人の命の大切さを知った。
あいつは最期にとても大切な事をうちに教えてくれたんだ。
教えてくれるのは鉄棒くらいで十分なのに。
まさか初めて喪服に袖を通すのがあいつのためなんて…。
あんなに電車が進むことを嫌だと思ったことはなかった。
あれほど真剣に時間が戻ればいいのにって思ったことはなかった。
線香をあげて、チーンってならしたら(名前忘れた…)、
それまで押さえてた感情が一気に溢れ出して涙が止まらなかった。
あれほど溢れる感情を抑えることができなかったことはなかった。
また連絡するっていってたのに。
大人になったら一緒にフレンチ行こうねって言ってたのに…。
まさかこんな形で再会するなんて思わなかった。
もう、永遠に果たすことの出来ない約束。
決して果たされない約束。
人間、いつかできるじゃ駄目なんだ。
いつかっていう曖昧さは心地いいけど、時間は、運命は待ってはくれない。
あいつの寝顔はすごく可愛くて、うちの名前を言いながら今にも起きてきそうな感じだった。
どんなに夢だと思いたくてもやっぱ現実だったみたいで。
「おまえなにメソメソしてんだよ」って怒って欲しかった。
「メソメソなんかしてないさ。お前のお陰でみんな悲しいんだよ」って言い返したいよ。
でも、あまり凹んでても怒るから頑張るよ。
頑張って普段通り生活してるよ。
それも限界になりつつあるけど。
あと少しだけ…。凹んでいてもいいかな?
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泣きたいときに泣くことができれば、どんなに楽だろうか…。
悲しいときに悲しいと言えたらどんなに楽だろうか…。
辛いときに辛いと言えたらどんなに楽だろうか…。
私はこれらが苦手だ。
いつも本当の気持ちを隠してしまう。
もっと素直に生きることが出来ればどんなに楽だろうか…。
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本当に自分が嫌になる。
もう、涙も出なくなった。
それなのに、
心はいつも傷ついたままで癒されることはない…。
もうダメだとわかっているのに、
いつまでも追い求めている…。
逢いたくて…逢いたくて…、
胸がはち切れそうになる。
もう、あれから一年が経とうとしている。
月日が経つのははやいもので、
私の気持ちが時の流れに敵うことはないのかもしれない。
一年は私にとっては短いのか?
一年あればきっと忘れることが出来ると思っていた。
でも現実はそんなに甘くはなく、
まだ引きずってる自分がいる。
会わなければ自然と忘れられると思っていた。
そんなことなかった。
今でもいつかあなたから連絡が来るかもしれないと
心のどこかで期待している私がいる。
連絡なんて、あるわけないのに…。
それでも私は待ち続けている。。。
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また今年も冬がやってくる。
あの頃の私は正直、自分の若さを怨んでいた。
どうして、もっと早くに生まれなかったんだろう。
どうして、もっと早くに出会えなかったんだろう。
本気でそんなことを思っていた。
私が彼への思いに気付いた時には、すでに彼とともに過ごす時間はごくわずかに限られていた。
だから、ほんの少しでもいいからあの人のそばに居たかった。
あの人とは結ばれるべき運命ではなかったのだ。
でも当時のあの人だから私はあんなにも好きになれたんだろう。
そうでも思わないと、私はいつまでも自分の若さを怨んでいたと思う。
私には逃げるしかなかった。
だから、どんなに私の思いが通じなくても、自分の事を見てくれなくても、私はただ一緒にいるだけで幸せを感じていた。
彼とよく話した場所が電車から見えた瞬間、涙が溢れ出した。
涙はただ溢れるばかりで、止まらなかった。
涙と同時にあふれ出た感情もあって、涙をとめることが出来なかった。
それからあの人を忘れるために一生懸命働いて、体を壊した。
思い出すことよりは辛くなかったから働いた。
それでも、あの人を忘れることが出来なかった。
いつだったか、忘れられなくてもいいんじゃないかって思えるようになった。
それだけ本当にあの人のことを思っていたんだって。
彼と出会って約2年。
最後の別れから、もう1年近くになる。
彼と一緒の時を過ごしたのはたったの2ヶ月足らずだった。
そんなことを思い出した。
また今年も彼と出会った季節が、彼と過ごした季節がやってくる。
今年も彼を思い出して感傷にひたっているのだろうか。
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願いがひとつだけかなうのなら。
あなたに、抱きしめてほしい。
それ以上は望まない。
ただ、ぎゅっと抱きしめてください。
それだけで私は幸せになれるから。
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私が手紙を受け取ったとき、
過去の相手と現在の自分がコミュニケーションを取っている。
私が手紙を書いているときは、
現在の私と未来の相手とのコミュニケーションを想像してる。
会話は現在の自分と現在の相手とのコミュニケーション。
メールも電話も現在の自分と現在の相手とのコミュニケーション。
でも、手紙は違う。
現在と過去、現在と未来をつなぐコミュニケーション。
過去から未来までつなぐことだってある。
それでも、手紙を通して時制の違う相手と
同じ時間を過ごしているかのような感覚。
そんな特殊性が、手紙にはある。
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『勝ち組』『負け組み』という言葉が氾濫している。
一体勝ち組って何なんだろう?
お金を持っているから『勝ち』なのか。
金銭の価値観というものさしだけでの勝負か。
自分で『勝ち組』と思っている人は『負け組み』を否定する。
あたかも自分の人生のみを肯定するがごとく。
そして当たり前のごとく『負け組み』の人生を否定する。
私は何が『勝ち』なのかも『負け』なのかもわからない。
ならばいっそのこと私は『負け』でいい。
私はあえて他のものさしを持ち続けたい。
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ぼくは1年前に暖かくて過ごしやすい家を去った。
それ以来ほくは1年ほど時の中で旅を続けている。
別に家が嫌いだったわけじゃない。
子どもである自分が嫌いだっただけだ。
自分の世界を切り開いて成長したかった。
ぼくは早く大人になりたかった。
ただそれだけだった。
ぼくとっては全てが冒険の毎日だった。
学校の勉強も、新しい生活も、全てが冒険だった。
毎日の時間は旅人であるぼくにとっては新鮮だった。
しかしそれもあるときまでだった。
本気でやめてしまおうかと思ったこともあった。
それでも、ぼくはやめなかった。
やめても楽にならないということを知っていたから。
やめたら絶対後悔することを知っていたから。
もちろん、今のぼくには何も残らないことも知っていたから。
家を出て色んな人と出会った。
ぼくはこの1年でかなり成長していると思っていた。
ずいぶん大人になっていると思っていた。
でも実際のぼくは大人ではなく、ただの子どもだった。
年齢も心もちっとも大人ではなかった。
ぼくはひどく傷ついた。
この1年ぼくは大人になろうとして必死だった。
はやく大人になりたい。
ただそれだけだった。
でも、1つだけ忘れていたことがあった。
大人というものが何なのか、わかっていなかった。
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今思えば、あなただけだった。
私のことを、ありのままの私のことをきちんと見てくれたのは・・・。
これまで、誰一人本当の私を見てはくれなかった。
私はいい子でいなければならなかった。
別に、親から期待されていたわけではない。
昔から私は何でもそつなくこなしてきた。
ずっと、私は何でもできる子だと思われてきた。
周囲の目はいつも私をそういう目で見ていた。
『あなたなら大丈夫』
いつもそう言われ続けてきた。
部活を引退し、受験勉強というストレスのみが積っていくだけの毎日・・・。
私は周囲に言われてた。
『あなたなら大丈夫。』
私は、ストレスをぶつける場を部活の引退によって失った。
引退後、私が唯一安心して自分を出せるところ。
それがあなたと会っていたあの場所だった。
あなただけだった。
『君はいつも大丈夫といわれ続けてきたんだろ?』
『もう頑張るな』
あの頃は、あなたが私の心のうみを取り除いてくれていた。
今の私には、うみを取り除いてくれる存在がない。
あの頃、私はあなたにどれだけ救われたことだろうか。計り知れない。。。
心から、あなたに感謝しています。
色々迷惑かけたかもしれない。
でも・・・。
私が安心して迷惑をかけることのできるあなたでいてくれてありがとう。
うみを取り除く方法が見つかった頃、私は本当に成長しているんだろうな。