詩人:鯨 勇魚。狗飼ぱらふぃん。 | [投票][編集] |
柑橘の馨に揺られた陽炎は落ち眠る。
アザミの花言葉。
弛緩する指間。
指先から花が巡り
妖艶な眼差し。
向日葵。
夏。の、大三角形、
あれは、猫。
猫。の、大三角形。
みるきぃうぇいのあちらとこちらのほしがほしいの。
いいえ。でねぶ。と、でねぶかいとすは、ちがうの。
ぺるぺるりぅせいぐんのよるは、きょねんだったかしら。
ほら、ほぅうら。さそり。の、ひ。で。
きみのくびをしめなきゃ。
ね。
離れてはダメ
眼差しが欲しい
くるしい。が、あたしからのおくりもの。
涙。が、綺麗ね。いえ。奇麗ね。
片方と錯覚する。片割れ。離れ離れ。
ふたつ。ひとつ。ふたつ。ひとつ。
たべちゃいたいのは、
おなかにもどしてしまいたいあたしのほんのう。
もどりたいぼくのほんのう。
ほんとうはあたしのあしたなんてない。
あしたなんてないね。
星降る夜の季節の中で。
歩むべき方角を知らせるクマさん。
パラソルを閉じたあれはなんの星座だったかしら。
あの水盤で泳ぐ魚が時を涙で知らせるの。
いいえ。鱗かもしれない。
痛いね。とても。痛々しい時を伝えるの。
知ってる?
知らない。
まだ、何も言ってない。
でも、知らない。
祭りの囃子
少女の言う神様の通り道。
少女の言う犠牲の通り道。
ぼくの通り道なの。
ぼくのいのちなの。
夏の音が。
たたん。ととん。
ほら、カムパネッラが素敵な無表情でいるね。
ザネリが好きなの。
ほら、天頂を廻ったから、さよなら。
いのち、さよなら。
あたしのぼく。
水煮の猫が笑ってるね。
首の長いシロクマが笑ってるね。
キリンさんが、きりんきりんってないて愉しそう。
それもみんな手を繋いでいるの。
一緒だね。
うん。
くらげが空を泳いでる。
そろそろ終焉かもしれません。
くらげおちる。月。の。
今日は朝焼けが綺麗ね。
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