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遊民の部屋


[1] 音のない雨
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音のない雨が降る
どこまでも降っている
自転車じゃあどこにもいけない
時計の秒針を追いかけてみる
こんな日はまるで永遠みたいだ

世界は雨で満ちていく
人々の心をいくらか溶かして
ベルリンもニューヨークも
ずいぶん雨が降ったそうだ
だれかも泣いているのかな?

終わらない気持ちの終わりを夢見て
僕はそっと眼を閉じる 

2007/01/31 (Wed)

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