詩人:黒兎 | [投票][編集] |
人と会う度変わる顔
いったいどれが私なんだろう
鏡に映る私の中に
人に映る私はどれほどいるのだろう
人に会う度
環境が変わる度
関係が変わる度
私の中で私が構築されて行く
今日も厚い皮を被り
日常へと沈んでいく
私は何処へ行きたいのだろう
深い海の底にたゆたう
詩人:黒兎 | [投票][編集] |
僕はいつも不安だった
『貴方は私を愛してくれてるの?』
その言葉が永遠と頭の中で繰り返される
『アイシテイルノ?』
不安で不安で仕方ない
貴方をそっと引き寄せて
貴方をつよく抱きしめて
僕より小さくて脆いのに
小さく震えてる僕に
『好きだょ、たとえ世界が滅んでも、貴方が好きだょ』と
貴方よりも小さく脆い僕を強く抱きしめてくれた
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私は信じている
今この道があなたの道と重なる事を
それは、すれ違うだけの交差点かもしれない
だけど私はそれだけで充分だ
私が歩いてきた道にあなたがいる事は私にとっての誇りになり
あなたとの繋がりともなる
始まりは散々の出発点だけど、私たちが歩んできた道がいつか重なる事を願って
この道を進む
いつかたどり着く終着点まで
詩人:黒兎 | [投票][編集] |
宇宙は限りがない
那由多に広がる黒い空間
何故こんなにも
澄みきった黒なのだろうか
この色はどこからくるんだ
純粋なダークマター
この宇宙は
ダークマターで構成されている
僕も
おまえみたいに純粋でありたい
詩人:黒兎 | [投票][編集] |
永遠とはなんであろうか
人は永遠なんて無いと言う
はたしてそうであろうか
確に、時の流れも、
人の感情も、
我等が住んでいるこの星も
永遠ではない
本当に永遠なんてないのだろうか?
私はあると思う
いや、存在するのだ
永遠とは、
真実である
我等がこの世に存在するという事はかわらない
愛し合っている人達が過ごした時間
その事実はかわらない
詩人:黒兎 | [投票][編集] |
我々は常に闇とともに在る
我々が生まれる時最初に眼にするのは闇である
我々はその闇に恐れ泣きじゃくり、光を掴もうと手を握り締める
我々が眠りに就くとき優しく闇が夢へと導いてくれる
たとえそれが悪夢でも
我々が死する時闇がゆっくりと蝕む
だがそれは我々が生まれた時とは異なる
我々は穏やかな顔で闇を迎え
手は闇を受け入れ己が手を組む
人は闇とともに歩んで来た事を自覚する
闇は我等が盟友であり同胞(はらから)なのだ闇を恐れるな
闇を恐れるな
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薄っぺらい日常に
嫌気がさして
あらがえど
変化はなく
また繰り返す
いつまで続くのか
先には何もあるはずないのに
解っていても
永遠に繰り返す
薄っぺらい日常に
一辺の変化を求め
繰り返す
詩人:黒兎 | [投票][編集] |
まばゆい光浴び
眼をさます
いつもと同じ様な朝
だけど
何処かが違う
何故こんなにも不安になるんだろう
何が私を焦らせるんだ
いつもの寝顔が横にないから
何処を探してもないから
今は写真の中にしか君がいないから
君が何処にもいないから