詩人:JAM | [投票][編集] |
バスの窓から見たあなたの姿に、不覚にも見とれてしまって、あの愛しさが蘇ってしまったよ。
そのまま急いで降りて、あなたの服をくいっと引っ張る、あの頃私がしたみたく。
そして…「私たちもう一度やり直せるよ」
こんなシナリオはベタすぎて、真っ二つに裂いてゴミ箱に捨ててしまったよ。
もうあの場所には行けないことは、前から知っていたから。
バスの窓ごしに触れたあなたの背中をそっと、擦って消してみたくなった。
進んでいく時の中で、私はあなたの知らない私になり、あなたは私の知らないあなたになり、また一つと恋をする。