詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
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手探りだけの闇のなかで
あなたのてのひら
出会えました
行き先のない船でもいい
あなたのぬくもり
すがりつきます
Namaste Namaste
あなたを信じる
明けない夜はないと
あなたは言った
・
・
自分のために祈るならば
なにも得られぬと
あなたは笑う
許し許され 心を交わし
すべてのしあわせ
求めなさいと
Namaste Namaste
あなたに従う
やまない雨はないと
みんな知ってる
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あなた=大日如来
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思い出はいつも
優しい陽だまり
色褪せた夢さえも輝くわ
綺麗じゃないよね
仕方がないよね
ぎこちないけど諦められない
あなたが望むならば
この樹は繁り
きららきらら 光りだす
梢まで
・
・
いつかは見つける
私のしあわせ
意外なほどに近くにあるはず
あなたが笑えば
世界がうなずく
あっけないほどピースが埋まる
あなたが祈るならば
この樹は稔(みの)り
さららさらら 歌いだす
不思議だね
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星の降る里で君に伝えたい
遠く遠い声をついばむ鳥になり
君が好きですとそっと囁こう
細く細く誰も聞き取れないように
帰りたい 帰りたい 星の降る里へ
帰りたい 帰りたい 星のふるさとへ
・
・
寒い星空は思い出させます
むかし死んだ人を優しきあの人を
君の優しさと愛のせつなさと
辛く辛いときも星を忘れるなと
帰りたい 帰りたい 星の降る里へ
帰りたい 帰りたい 星のふるさとへ
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疲れはてた溜め息でもいいから
伝えられるものはすべて
わたしの背中に預けて
そしりも 涙も わたしに返して
あなたの大事な彼女(ひと)が泣くまえに
あなたはきっと優しすぎるから
──おやすみ おやすみ
わたしは
──おやすみ おやすみ
さびしさも
愛してゆける
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古い映画のように色が戻る
時間がたつとともに胸が痛む
もっと遠くにいたい
──おねがい
遠くの光が怖い
舞いたつ破片(きらら)のように
何度も瞬くせいで
見返す勇気を減らす
・
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今も心に残る辛い昨日
私みたいな人を抱いたあなた
夏の終わりに決めた
──さよなら
学生通りをゆるく
行き交う人々たちは
みんなが笑顔をつくり
孤独を追い越していく
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雨もよいの日に
待っていてほしい
大きな画集を持ち
黄色い服で会いにいく
若葉の頃には
思い出せるでしょう
幸せに囲まれて
どうして人が泣くのかを
嘘を操るの
すでにやめました
わたしのことが気になるなら
手紙をください
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時には
安楽椅子で
過ぎた昔を思い起こす
別れた
あの人たちの顔はみんな
微笑み浮かべてる
私はどこまで行くの?
終着駅にはいつ着くの?
つまづき 忘れられても
黙って歩けば近づくの?
輝きを失って
心年ふりて
素直な言葉さえも
疑ってしまう
無明のときがもう
私を閉じ込める
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踊るように光る川は
学生通りを過ぎて
笑い声に照れるように
ときどき波をたてるよ
もうすぐ日差しあふれるだろう
少女が夢見たように
この手のなかで生まれた歌を
晴れた日のために歌う
・
・
星と星の間にある
闇はもう怖くないね
風と土と涙からは
逃げ切ることは無理でも
もうすぐ浄化は終わるだろう
少女が許されるとき
君だけのため作った歌を
晴れた日のために歌う
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記憶なんて頼りなさすぎ
どうして僕は懐かしむのだろう
だって僕は初めて来たんだ
そして君を初めて知ったんだ
日差し浴び 君は目を細める
僕はもう 君しか見たくない
海に生まれ 海に恋して
すべてを学び すべてを超える
まぶしすぎて ためらうせいで
真実なんて 言葉にできるはずがないんだ
きっと
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