あなたを忘れるために開いた本の表紙あなたのいない世界はこんな近くにある 二人は身近すぎた 愛撫を重ねすぎた あまりに知りすぎて 空気に溶けていった読書をしないあなたは私に追い付けないわ文学って翼なの……わからないでしょうね★私に限界はない行間をすり抜けるわあなたの即物論も悪くはないけれど 溢れだす光に 私は身をまかせ 自由と無秩序の 境界に漂う そしてあなたは私の裸身を見失うのよ私が栞の位置を更新するだけで──────
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