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浜崎 智幸の部屋


[7] 何度でも歌う
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


心はいつも
嘘を重ね着して強くなる

逃れられないならば
何度でも歌う

虹をくぐる鳥よ――
黄泉を恐れぬ蝉よ――

その閉じた目で
私のために泣いて



記憶を秘めた螺旋を  ※1
刃物よりも恐れてる

冬に蒔かれた種の
契りを疑う

海をわたる蝶よ――
枝を棄てた鳩よ――  ※2

その醒めた目で
私の体を見て

――あんまり美しくないね――

――――――――――――
※1……遺伝子。
※2……ノアは洪水のあと鳩を放つ。水が引いていないうちは、オリーブの枝をくわえて帰ってきた。
――――――――――――

2017/10/13 (Fri)

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