詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
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夕暮れになると道で足を止めて
祈りを捧げるように頭(こうべ)垂れた
やすらいのなかはすべて無色だった
謙虚な人の溜め息あつめていた
いつでも「かたち」が心を乱すらしい
語られぬ悲しみが影のように寄り添う
瞼が重いだろう
その重さに逆らうな
しゃがんでしまえばいい
この場所で膝を抱いて
さあ
◆
◆
薄明(はくめい)の町を一人ゆるく歩き
優しい人の残り香そっとなぞる
涙を流せるならば終わるだろう
こんなに愛していたと言えるだろう
いつでも「ながれ」が心を変えるらしい
減らせない苦しみに僕は慣れていくのか
目を閉じてもいいのなら
正直な子供になり
寝そべってしまいたい
この場所で泣きじゃって
そう
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