ホーム > 詩人の部屋 > 浜崎 智幸の部屋 > 【恒星の記録】

浜崎 智幸の部屋


[99] 【恒星の記録】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



帰らない時なら
私はいらない
死んだ記憶なら

帰れ恋人なら
淋しい私に
声を分けてくれ
昔のように

選ばないで
私はかなり希薄

飾らないで
あなたはきっと微弱

東雲(しののめ)の時まで
起きて 観てるから

星たちの空を記録してほしい


慈悲深い心で
門を叩くなら
閂(かんぬき)をはずし

裸身を温める
恋人を迎え
差別(しゃべつ)に親しむ
悲しみの部屋

咎(とが)めないで
私はかなり希薄

阿(おも)ねないで
あなたはきっと微弱

暁のときまで
正気でいるから

星たちの空を記録してほしい
──────
──────
差別(仏教用語)・・・あらゆるものがあるがままに存在し、その価値を認めあっている状態。
──────

2024/08/19 (Mon)

前頁] [浜崎 智幸の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -