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カクレクマノミの部屋  〜 投稿順表示 〜


[31] 生きる
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嘘と自信はそっくりで
どちらがどちらか分からない

嘘と虚偽も案外似てて
虚ろな姿は反省と罪悪感の波紋

その波紋を越えたきみが見たい






2013/11/25 (Mon)

[32] 言葉の壁
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やけに高い壁を感じるのです
それは言語のとか語彙力とかの壁ではなくて
伝えたいことが伝えたいように伝わらないこと
感情は表に出せば伝わるけれど
感覚はどうしても伝わらない

厚すぎる壁を感じるのです
僕は考えずに話します
それに考えを巡らされても困るのです
僕は怒っていないのです
僕があなたになれないように
あなたに僕はなれないのです

何を言ったところで言葉はいつも受け手の都合に添います
だからこそ僕は言葉をそのまま受け取ります
なにも考えずに受け取ります

僕の放つ"愛してる"は嘘臭いでしょう
嫌になります
言葉の嘘臭さ

2014/03/21 (Fri)

[33] 僕の思い
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悪は僕たちの中に
善も僕たちの中に

自身を正しいと思うことは悪いことではない
他人を否定することが悪いことだと思う

悪は僕たちの中に
善も僕たちの中に

どのみち最期の時はくるのだけれど
いつでも僕らは心を欲してる
お金を使えば人は買えるけれど
心までは買えない

悪は僕たちの中に
善も僕たちの中に

人生なんて一瞬だ
私利私欲に走る意味が分からない
誰かを蹴落とす意味はもっと分からない

悪は僕たちの中に
善も僕たちの中に

ごはんがありがたい
風呂がありがたい
物もありがたい
話せる人がいる
この上ない幸せ


2014/03/22 (Sat)

[34] らしさ、ありのまま、君。
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一日を何度も繰り返して
もう僕らは数え切れない程に集めた
その内のどの一日だってまともに覚えちゃいない
不都合はないけど
悲しみがちょっと

あの人の名前はなんだっけ
とっても良くしてくれたのになぁ
あいつと笑い転げた話ってなんだっけ
不都合はないけど
悲しみがちょっと

楽しかったこと
悲しかったこと
その感情は残ってる
だからこそみんな戻りたいと言う

テレビに映ってるあの怖そうなおじさんも
そこのレジで揉めてるおばちゃんにも
楽しい時はあったんだよ

世間は安定や名誉や地位が素晴らしいものだと言ってる
自分たちの歩みの正しさを確認するかのように
ただね、拾いすぎると重くなって大変だよ
君が君じゃなくなってしまわないように祈ってる
君は君のままで素晴らしい

何を持っていなくても恥ずかしいことなんてこれっぽっちもない
抱いた夢にも恥ずかしいことなんてこれっぽっちもない
だから下を向かないで
君が笑われる前に俺がもっと馬鹿みたいなことをしてやる
世界よ、俺を嘲笑しろ
他の人が泣かないように
君が君であり続けられるように
俺以外を嘲笑したら絶対に許さない


2014/03/28 (Fri)

[35] 絵空事
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木が木であるように
石が石であるように
人もまた、ただの人

何かを拾っても
何かで身を固めても
何にもなれないのです

なった気になっているだけなのです

誇ることなんて生きていることくらいで充分なのです

死んだ後に気づいても遅いのです

2014/05/17 (Sat)

[36] 一寸先の現実妄想
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日々の連鎖に終止符を打った
常識は積み上げた砂山のよう
普通は自分で打った出る杭の残骸

揺らぎの先に見えた平穏を探して
僕は迷うふり

迷っていないと知っているのは僕だけ
空想の秘密が力を持っているとは思いもよらない

偶然の出来事に翻弄される日々
違った解釈のリアリズムと大衆文化
あんまり意味が無いんだ
一番の疑問は存在

僕の状況も空想の範疇
次はどれを描く
次は何を思う

凡庸な奇跡の横に寝転ぶ僕は
貴方から見れば価値の無い者

その価値すら危うい基準だと知る者はあまりいない
被害者面を剥ぐことができれば見せられる

物語も日常も加速する
勿体ないなと思いつつ

絵空事をぶら下げた僕は眠る

2014/05/23 (Fri)

[37] 雨と僕
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降る雨に思いを馳せたり
水たまりに自分を重ねた日々は懐かしい過去

あっという間に過ぎた日々は水のように流れ
軽い木の枝みたいな僕はすぐに流されてしまった

その流水すらも錯覚の範疇
その雨量でさえ奇跡的必然

圧倒的な存在の前に僕らは感謝を述べることを美徳とする
必然が重なって偶然など無いと知る

選択は任されて
後悔もそれに沿う

どの道に進んでも
結果同じようなことになるならば
せめて自己満足の虚像を確固たるものにさせて

そう願ってみることにする
多分叶うのだから

誰もが今まで良しも悪しも叶えてきたのだから
僕もそうだったのだから

2014/05/27 (Tue)

[38] 声明判断
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言の葉
生い茂る
瞬間的現在地

全てが本当だったならば
全てに偽りがなかったら
僕らは旅の途中に大体笑っていられるだろう

氾濫した川
積み上げすぎた小石
道を間違えたまま進む子供

僕は大人になって
何かを求めて
虚像の誤りに気づいても
呆然と眺めているカカシと同じ

震えても隠れても無駄だと知って
その反動か
暖かさも知った

最善の葉を配ったつもりでただの自己満足
それも肯定できるようになったのは無味のせいか誰かの優しさ

届くだろうか言葉は
聞こえるだろうか声は

感謝の意だけそっとお渡し出来ますように
もらった気持ちを言葉にできますように

2014/06/11 (Wed)

[39] 小さき世界の中心より
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東の空の光
僕にはそれがなにか分からない
点滅の意味も分からない

人工衛星の存在証明
架空的存在の気まぐれ
自然現象
全部一緒で理解を超える

ニュースの棒読み
普通主義の曖昧さ
誤りですらない統制
光となって照らしてよ

世界の諸問題
僕の抱える諸々
亡き者の憂い
全部一緒で幻想の範疇

無音の一瞬
連鎖の忘却
天の気まぐれ
奇想天外

転がる必然に身を任せ
その水上をゆらゆら流れ
あの風に軽く吹き飛ばされたなら
僕はいつもの様に生きている

昔の人の笑顔がここにあったなら
僕は今日も生きている

言葉にならない悔しさを思い出したなら
精一杯僕は生きている

生を実感せしめる有難さと苦味
未だ苦味に慣れたくはないと抵抗
一応の頂点を優しく扱えたなら
きっともう苦味なんてないさ
きっともう大丈夫さ
日々、鼓動が鳴る

2014/06/16 (Mon)

[40] 陽光
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世界の色は何色ですか
今日は久々に灰色でした

行き交う人が疑わしく
すれ違う人の目が曇って見えた

灰色にしたのは僕のせいで
全ては存在のなせる業

自問自答の副産物で光をください
なんてみっともない願いだろう

自意識のテクニックに翻弄されても
今日はすでにロスタイム

少し眠れば陽光が新しい色をくれる
なんてありがたいのだろう

今日の僕よさようなら
散々な一日お疲れ様

目覚めた時には希望でいっぱいの予定
感覚的な空想の果てに
喜びがあると信じて

2014/07/05 (Sat)
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