詩人:カクレクマノミ | [投票][編集] |
奇跡のような光を探して
足元の奇跡を見落とす
隣の芝ばかり見て
己の芝の青さに気づかない
欲で視野を狭くして
勿体無いことこの上ない
生誕の瞬間は何も持たず
成長と共に刷り込みを真に受ける
道中拾った何かを身にまとっては
傷つかないように必死
繁殖した傲慢菌は己の心を蝕み
どこぞの誰を見下す
優劣つけて何を笑うのだろう
ゴールは平等にあるのに
アイデンティティの形成
必要なし
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日が終わる
朝日が顔を出す
今日のことを振り返る
何気ない人の暖かさ
そこに当たり前がなければ
僕はもう少し幸福でいられる
そこで話ができれば
僕はもう少し笑顔でいられる
痛みを知ってる
温もりを知ってる
孤独を知ってる
有難さを知ってる
そこにいつもがあれば
僕はもう少し元気でいられる
そこに希望があれば
僕はもう少し頑張れる
いつか僕は太陽の前から消える
その時に満足だったと言いたい
失ったいくつかとの再開を待ちながら
希望を抱いて生きる為に生きたい
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掴んだと思ったら指の間からすり抜け
見つけたと思ったら隠れた
一体僕はどうすれば良いのだろう
一体僕にどうして欲しいのだろう
心内は悲しさと寂しさに似てる
これに耐えられなくなったらどうすれば良いのだろう
人の暖かさに触れた僕は一人の恐怖に震えてる
垣間見た自身の猜疑に当てられて反吐が出そう
目を背ける方法はきっと幾つもあって
直視することは何よりも苦しい
この気持ちを君のせいにしたいけれど
勝手に想った僕のせいだと言い聞かせる
建設的でない押し問答はどう僕を歩かせるのだろう
いつものように逃げるのはもうよそうとも考える
傷つかないで歩くのはもう無理だ
やめたと決めた
押し付けるのもよそう
もう決めた
広げた胸の内側の光で包んで
それでも変わらなかったらそれまでだ
多くを失って
多くを拾って
多くを落としかけてる
どうせまた拾えばいいなんて言わないでね
困難もありがたいと思えなんて言わないでね
ぶつかって割れたら
神様、どうか治してね
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僕が大きな愛で包んだら
あなたは何で返してくれるのかな
見返りを期待する愛は愛なのかな
ともあれ僕には信じることしか出来ないから
あなたと愛を信じます
もし何か返してくれるのなら
寄り添っていて欲しい
あなたといられる時間があればいい
他には特に何もいらない
あなたと他のどちら様
あなたと僕
選ぶのは僕じゃない
言葉で言ってもしょうがないから
僕は隣で愛を贈る
溢れる愛情をあなたに
叶えば僕はだいたい笑顔で
叶えばあなたも笑顔で
たまに喧嘩をしても
人生笑顔でいられる気がするよ
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嘘もなく
悪意もなく
善意でもない言葉は僕を吐き出す
それは利害を無視して
純粋な心の言葉
僕の言葉
ズルをして傷つかなかった間を埋めるように
心が飛び交う
たまに痛いこともあって
少し傷ついたりして
それでも守りすぎてた自分に戻らないように
僕は心を開き続ける
冷たい言葉が僕に浴びせられても
暖かい言葉のありがたさを忘れない為のものだと思おう
僕の言葉が暖かいものであるように
僕を見ていよう
愛を持って
愛を知って
愛を持って
少し傷ついて
それでも人を愛したい
こっちじゃ会えない大切な人
僕もいずれはそっちの人
それまでの間
愛したい
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目をつむって
肩のあたりの温もりを広げる
余計なことは考えない
少し気を張ってたことに気付く
張らせたのは僕の自尊心
紛れも無い僕
奢らずに
変わらずに
透明で暖かい自分だけ持って
あなたと歩きたい
意識せずに
呼吸するように
愛せたらいいなあ
焦燥が邪魔をしたら
手放して受け入れよう
きっとうまくいくさ
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色々あって
僕は一人じゃないと知り
色々あって
一人じゃ生きていけないと知った
自分をひどい目に合わせて
それでいて普通だと言いはっていた
色々あって
沢山のものを失って
色々あって
沢山のものを拾った
人の目は大して僕を気にしてないと知り
僕はようやく自由に片足を突っ込めた
色々あって
愛を知り
色々あって
僕を見た
これからの全ての幸せのために
これからの僕と周りのために
悠然と知ったことを伝えたい
素直に生き続けたい
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曇りの日はどこか冴えなくて
楽しさの在処を見失ったり
幸せの心地を忘れそうになったり
何も変わらない一日なのに
色がくすんでしまったかのよう
例えば今あなたに会ったとして
僕は透明人間
例えば今あなたが笑ったとして
僕は透明人間
天気のせいにしてしまう愚かさを許して
いずれ戻る心地を期待して眠ろう
起きたらそこそこの色が着いてますように
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毎日が光のようだったら
きっと僕は黒くなってしまう
だんだん幸せにも慣れてきたら
次第に僕は溺れてしまう
大切さにも慣れてきたら
大切じゃなくなるから
こころをもっとよく見るの
大事なものは近くにあって
大事じゃなくなるなんて考えないで
ただこころをもっとよく見るの
悪い人ばかりでもない世の中はなんだか薄暗いけど
あなたは光になれるの
僕も知ってる
みんなも知ってる暖かさ
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懐かしい色は遠く
どこか少し違う色が漂ってる
似たようなもんなのに
1から10まで違うのさ
鉄の鳥が空を飛び
灰色の街から僕をつまんで
遠くの街に置いてった
行き交う人が楽しそう
言葉もどこか違ってて
ここには僕だけ
望んだ時にはほっといて
望まぬ時にはやってくる
苦し紛れの苦笑い
約束しない賑わい
吐き出す声は言葉の手前
ただの駒の呼吸は静かに
明の日は、鳥になれたらな
明の明の日は笑っていられたら
僕の意味があるのかな