詩人:カクレクマノミ | [投票][編集] |
寒い季節を迎えると思い出す
この歳になっても思い出す
1999年のノストラダムスの予言は少しだけ僕をかすめていて
僕にとって地球より大切だった人が離れていった
僕はノストラダムスに全てをなすり付けて
他の人にとっては取るに足らない罪を着せた
もう13年も経って
僕ももうとっくに大人
そこに故意はなくて
あったのはいないという現実と漠然と積み上がった時間
口では時間が短いと言っていたのに
たまにつらくなったりしてた
気づけば鉛色の毎日の繰り返しにも慣れて
出来上がったその他大勢のエキストラの一人
失った諸々は忘れて
役に徹してたはずなのに
毎回夏が去ると思い出す
昔あった恋
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