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カクレクマノミの部屋


[24] 冬手前
詩人:カクレクマノミ [投票][編集]

寒い季節を迎えると思い出す
この歳になっても思い出す

1999年のノストラダムスの予言は少しだけ僕をかすめていて
僕にとって地球より大切だった人が離れていった

僕はノストラダムスに全てをなすり付けて
他の人にとっては取るに足らない罪を着せた

もう13年も経って
僕ももうとっくに大人
そこに故意はなくて
あったのはいないという現実と漠然と積み上がった時間
口では時間が短いと言っていたのに
たまにつらくなったりしてた

気づけば鉛色の毎日の繰り返しにも慣れて
出来上がったその他大勢のエキストラの一人

失った諸々は忘れて
役に徹してたはずなのに
毎回夏が去ると思い出す

昔あった恋



2012/10/27 (Sat)

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