ホーム > 詩人の部屋 > カクレクマノミの部屋 > 言葉の壁

カクレクマノミの部屋


[32] 言葉の壁
詩人:カクレクマノミ [投票][編集]

やけに高い壁を感じるのです
それは言語のとか語彙力とかの壁ではなくて
伝えたいことが伝えたいように伝わらないこと
感情は表に出せば伝わるけれど
感覚はどうしても伝わらない

厚すぎる壁を感じるのです
僕は考えずに話します
それに考えを巡らされても困るのです
僕は怒っていないのです
僕があなたになれないように
あなたに僕はなれないのです

何を言ったところで言葉はいつも受け手の都合に添います
だからこそ僕は言葉をそのまま受け取ります
なにも考えずに受け取ります

僕の放つ"愛してる"は嘘臭いでしょう
嫌になります
言葉の嘘臭さ

2014/03/21 (Fri)

前頁] [カクレクマノミの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -