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カクレクマノミの部屋


[36] 一寸先の現実妄想
詩人:カクレクマノミ [投票][編集]

日々の連鎖に終止符を打った
常識は積み上げた砂山のよう
普通は自分で打った出る杭の残骸

揺らぎの先に見えた平穏を探して
僕は迷うふり

迷っていないと知っているのは僕だけ
空想の秘密が力を持っているとは思いもよらない

偶然の出来事に翻弄される日々
違った解釈のリアリズムと大衆文化
あんまり意味が無いんだ
一番の疑問は存在

僕の状況も空想の範疇
次はどれを描く
次は何を思う

凡庸な奇跡の横に寝転ぶ僕は
貴方から見れば価値の無い者

その価値すら危うい基準だと知る者はあまりいない
被害者面を剥ぐことができれば見せられる

物語も日常も加速する
勿体ないなと思いつつ

絵空事をぶら下げた僕は眠る

2014/05/23 (Fri)

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