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カクレクマノミの部屋


[56] かえし
詩人:カクレクマノミ [投票][得票][編集]

意気揚々と走り出して
疲れてもないのに眠ったような顔

道の草は青々と生い茂り
脇にいるのは意識の無いただの老人

切迫もひっ迫も誰かの足を引っ張る一方で
目に見えないこれを愛というのだろうか

一旦我に返ったときに
見えるのは誰の何だ

幸せを考えたら
自分以外と言えたら

僅か数センチの先に
涅槃があるとでも言うのか

変な本を買った
宇宙の法則だの、うんたらかんたら

答えを垣間見たはずで
手放してしまう六行目の芯

2022/08/18 (Thu)

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