冷たい青と透明が流れて水槽は青だけを拾う時間をかけて存在をかけてらせんの常伸びないガラスには焦燥を脆いガラスには驕りを察したサカナがいっぴきにひき泳ぐのも疲れたかい意外と深い水槽は傾いて請う右から左の水の思惑形にした感情はすぐに原形を忘れ浮遊悠々もまた回路に流れて落日纏まりのない円をいくら越えてもすべては線を越えたしずく
[前頁] [カクレクマノミの部屋] [次頁]