それに気付いたのは
もう日も傾いた頃だった
今朝 夢を見た
小さな手帳に書かれた
長くはない詩たち
見慣れた筆跡と
懐かしい感覚
ああ、自分で書いたんだ
そして、どれもなかなかいいと思う
どんな詩か思い出したい
あの照れくさい詩たちを
眠りのこちら側へ連れ出したいのに
何一つ覚えていない
気になることがある
夢で開いた手帳の見慣れない形
あの詩は本当は誰の詩
あの手帳は誰の手帳
本当に素敵な詩なら
思い出したいのに
日差しに照らされて
色褪せていくみたいに
全てが消えてしまいそうなんだ
2011/06/11 (Sat)