詩人:感動マニア。 | [投票][得票][編集] |
美術館の片隅の一枚の絵画
宙を見つめる少女の瞳が
私の知らない言葉で
私の奥の部分へと
語りかける
眼に映る世界が
早送りのように見えるので
自分の時間が
遅れていることを知る
世界はますます速く
もう2倍速…3倍速…
私の時間は止まりそうになり
まだ知らない世界への扉が開く
全てが停止した世界
全てのものが"永遠"
それは"無"ではなく
全ては確かに存在していて
それは"死"ではなく
ただ深い 非常に深い眠りに似ている
風も光も停止した世界
宙を見つめる少女の瞳は
私の知らない力で
"永遠"の世界へと
私をいざなうのだ