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もとりの部屋  〜 投稿順表示 〜


[214] サイコパスは嗤う。
詩人:もとり [投票][編集]


可愛いよ

愛してる

大抵の女はその二つを元に

上手く言い回せば簡単に落ちる


落ちるまでの駆け引きが楽しくて

落ちて仕舞えば興味が無くなる

所謂頭脳を使った恋愛ゲーム


誰を本当に愛する事も無いので傷つく事も無く

他の女を抱いても裏切るっていう感覚も無い

だから相手が泣こうが縋りつこうが

一欠片も罪悪感も感じない



それが日常

どう受け止めても構わないし

俺は俺のしたい様に生きる

刹那主義でも

享楽主義でも構わない



好きとか

本気だとか

煩わしいだけ






2016/12/15 (Thu)

[215] 夢の跡。
詩人:もとり [投票][編集]




身分相応に生きて

幸せを求めつつ

不幸に沈んでる位が丁度いい


欲張らない

求めない

夢見ない

期待しない



明るい私 しか誰も要らないから

不要な私は見られないよう

押し入れに仕舞う勢いで

誰も届かない所へ隠しちゃおう


幸せも遠ざけて

目に見えない所に隠しちゃおう

ほら、これで元通り



失う物が無ければ恐れる事も

夢見ることも傷つく事も無いのかな


芽生えはじめた恋心も

優しさに浸った思い出も

全部全部しまっちゃおう



幸せはいつだって

余計な痛みを連れてくるだけ


涙と共に

これで元通り





2017/02/02 (Thu)

[216] 無から無へと。
詩人:もとり [投票][編集]



追えば離れていき

去れば近寄ってくる


触れれば拒絶され

望めば叶わない


そんな追って追われての

不毛な関係はもうやめたくて



貴方の望む形は楽な関係

私の望む形は普通の幸せ


何も生まれず

何も満たされず

只存在してる関係なんて

望んで居ないよ



少なくとも私は


2017/01/08 (Sun)

[217] 選択肢。
詩人:もとり [投票][編集]




幸せも喜びも

素直に受け止める事が出来ない私は

壊れる事を酷く恐れ

失う事に怯え


何も無くなる事が当たり前の様に

諦めを覚え



絶対手に入らない物だと言うならば


幸せを知らなかったなら

喜びを知らなかったなら

貴方を知らなかったなら


この無い物ねだりのジレンマも

引き止めたくなる我儘も

貴方を困らせてしまう願望も

この小さく確かに芽生えた恋心も

生まれる事は無かったのでしょう



深く溺れる前に身を引くべきなのか

与えられる幸せに身を委ねるべきなのか




2017/01/21 (Sat)

[218] 一つの望みでさえ。
詩人:もとり [投票][編集]



私さえ居なければ

誰かが幸せになれる


私さえ居なければ

誰かを傷付けずに済む


私さえ居なければ

周りの歯車が上手く噛み合う



私さえ望まなければ

貴方は離れなかった


貴方さえ愛さなければ

私は今も幸せに笑えたのかしら





2017/02/01 (Wed)

[219] 自己完結で終わる世界。
詩人:もとり [投票][編集]




救いのない電話

終わりの無いLINE

疎外感で踊るSNS

価値の無いフレンドリスト

意味の無いスクロール


理想と現実の狭間で揺れる期待

寂しさを埋めるための承認欲求

妄想の中で活きる未来



起承転結

すべては小さな世界での出来事だから



2017/02/02 (Thu)

[220] モノクロームの君へ。
詩人:もとり [投票][編集]



僕が望んだ未来は

大体が手に入らない



だから過去の君を

この小さな液晶に閉じ込めた


愛してるを重ねた駄文も

そう遠くない未来の予定も

希望を連ねた淡い夢も

此処には幸せが全部詰まっていたから



過去の物になってから

今の君には興味は無いし

過去に引き摺られそうで

ログを辿る事は無いまま


だけど此処にはちゃんと

同じ時を重ねたっていう記録が残っているから



無かった事には

したく無かったんだ


愛してるは幻想でも

傍に居たいが理想でも


2017/07/04 (Tue)

[221] ジレンマ。
詩人:もとり [投票][編集]


僕はふわりと溜息を漏らす


そう

これは予定調和



僕の思い通りにならないシナリオも

君と噛み合わない気持ちになるのも

僕が天邪鬼で動いてしまうのも

君が優しさで包み込もうとするのも

僕が意固地に跳ね除けて仕舞うのも


全部結末は想定の範囲内での事


君は困惑してしまうし

僕も意地を通そうとするし

並行線の旋律は揺るぐことがなく


その先の結末にも興味は無いし

その過程の捻れた軸を正すこともない


たられば論は仮定の話

期待はいつも他人任せ


僕には僕の期待が有る様に

君には君の意志が有る様に


そう

これはあくまで予定調和で

だからこそ酷く虚しくなるだけで


2017/07/04 (Tue)

[222] 小さな世界。
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君は君の自由にしたらいい


君の言動を受けて

僕がどう感じようと

どう行動しようと

それもまた僕の自由


本当に大切な物ならば

し舞い込むべきなのだし

他に譲渡出来る位の物なら

いっそ捨ててしまえばいい



大切な物は失ってから気付く


そんな有り触れた

でも心に刺さる様な

僕の言動はそんな想いは

したく無かったからこその

只の悪足掻きだっただけで


どんな想いも言動も

君の感情を揺さぶる位でなければ

無い物と同じで


単に儚い望みに縋り付いてただけだと

失ってから気付く事も有るのかな と

最近思い始めているから



自ら首枷を付ける君を

僕はもう手を差し伸べることも無く

足枷を外した僕は

そのうち飛び立つのだろう


僕は君に囚われず

君は僕に制限されることも無く



交わる事のない平行線を伝う様に

只の他人に戻るだけ


君は君の有るべき場所に

僕は僕の居場所探しへと




2017/09/05 (Tue)

[223] 渇望。
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誰も本当に

愛してくれなかった


誰も本当に

大切にしてくれなかった


辛かった

悲しかった



でも

それよりもね


愛される喜びを知って

大切にされる幸せを知って

叶わない事の方が何倍も辛かった


知らなければ執着する事はなく

澱んだ底の中からただ

漠然とした幸せを羨望するだけで済んだのに



手が届きそうで

届かない


もう知らなかった頃には

戻れない



2017/09/24 (Sun)
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