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もとりの部屋  〜 新着順表示 〜


[41] ビデオテープの行方。
詩人:もとり [投票][編集]



再生ボタンを手にとる

記憶というのは

完全な器じゃないのだろう


曖昧にして

偽りに塗り替える



何回も再生し続けたから

ビデオテープは擦りきれて

言葉はおろか

顔すら思い出せずに


それでも爪を折られてるから

忘れられないままで


こう思い返して居ても

貴方の中では過去のことだし

きっと私の中でも

過去のことなんだろう



ビデオテープを止めて

結局分かったのは


笑って居ても

不安をかかえて

涙してたと言うこと


貴方を失ってから

誰と居ても

何をしてても


2015/07/07 (Tue)

[40] 近くて遠い。
詩人:もとり [投票][編集]




愛されなくていい

ただ2歩後ろからついていきたいの



大きな歩幅

反対に狭まる距離


早歩きする私に

貴方は気付かない



愛されてなくてもいい

ただ 一緒に居たいの



もう少し

もう少しだけ



2009/06/05 (Fri)

[39] さようなら
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貴方を引き止める術を

私は知らない


私の涙が止まる方法を

私は知らない



いつかくる別れは必然なら

もう出逢いなんかいらない



泣いて

すがって

そんな惨めな女になりたくないから




無力さを抱えながら

最後の後ろ姿を見送るの



バイバイ


ありがとう



2009/06/05 (Fri)

[38] 痛み。
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怖いのは

君の中で僕という存在が

薄らいでいく事


僕の代わりは

吐いて捨てる程いるの


だから

必要とされなくなるのが

怖かったんだ



捨てられるくらいなら

最初から一人のが良かった


暖かさを知らなければ

こんなにも深く

傷つく事もないのだから




2009/06/05 (Fri)

[37] 菊の花に愛をこめて。
詩人:もとり [投票][編集]



こんにちわ


一人で寂しかったかな

それとも、もう

僕がいなくても平気なのかな



君ってさ、いつも笑顔で癒してくれたね

でも影でこっそり泣いてたの

ホントは僕、知ってたんだからね



二人での思い出が大きすぎて

僕は泣いてばかりいたんだ


どこにいても

何をしてても



君に逢えなくて、5年

短いのか長いのかよくわからないけど

やっと面と向かって言える気がするんだ



今までありがとう

それと、また会う日まで待っててね




2009/05/12 (Tue)

[36] タイムリミット。
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夕陽が滲む公園のベンチで

何度も何度も腕時計を見直す


タバコに火をつけ

ゆっくり息を吐き出して

溜まった灰を何本も詰まった缶コーヒーの中へ落としていく



信じてる気持ちと

諦める気持ちが

時間と共に反比例していく



あと10分だけ

あと5分だけ


あと少しだけ



タイムリミットまで

もう、少しだけ



残り1本のタバコに手を伸ばす




2008/05/06 (Tue)

[35] 浮世。
詩人:もとり [投票][編集]






闇は空一面に染め上げて

蛍をばら撒いたような霞んだ星の光


街は静けさとうってかわり

華やかな世界へと変貌する



街のネオンの光だとか

夜になると騒がしくなる街並みだとか

全部嘘っぱちにみえてきて


生きてる意味やら

私の存在やら

輪郭がぼやけてきてしまう



ふわりふわりと

香水をふりまいた蝶達が

私の前を通り過ぎる


蝶達に魅せられた虫達は

言葉巧みに誘い出す



私もそちらの世界へいけたなら

独りじゃないのかな



月は少し顔を隠して何もかも見透かすように

星は切なげに輝きを保ったままで


まだ夜は始まったばかり










2008/05/05 (Mon)

[34] ひきこもり。
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君が僕の手をひっぱって

そこから肩越しに見えた世界は

儚くも美しい世界だった



君の居ないこの場所は

誰もが悪意をばらまいて

誰もが憎しみをぶつけ合って

誰もが心と心を殺しあっている



この手がなければ

僕は永遠に迷子になっていたかもしれない


自分という広くも狭い箱庭で






2008/05/05 (Mon)

[33] Re:
詩人:もとり [投票][編集]



君が好き

5文字を口にするのに

僕は何日費やせばいいのだろう



君が好き

5文字では表せない気持ちを

君にどうしたら伝えられるだろう




また書いては消し

消しては書いて

想いを重ねていくの


今もこのメールを

送れないままで







2008/05/05 (Mon)

[32] 大人、ときどき子供。
詩人:もとり [投票][編集]






子供っぽい

子供目線


大人っぽい

大人目線



どこからが子供で

どこからが大人?


制服を着ていればまだ子供で

スーツを着るようになれば大人?


タバコをポイ捨てする大人が

過去の自分を叱り付ける


その子供は成長して

また過去の自分を叱り付ける


叱った大人と同じことをしているのにも気付かずに




人の意見を聞かない子供

肩書きだけの大人


どちらが悲しいコトなんだろうね




2008/05/05 (Mon)
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