愛してる と視線を落とし受話器越しに聞こえる声にもう興味はないゲームをしながら 愛してるよご飯を食べながら 俺も寂しいよ本を読みながら 早く会いたいねすべての言葉に嘘は無いけれどすべての言葉に想いを含ませてるかと言えば嘘になるただ淡々と日課をこなしているだけ酷く退屈でつまらない日常に一滴の刺激を滲ませただけ彼女ははしゃいだ声で幸せだと言葉を漏らす笑えるぐらい溶けた思考で呆れるぐらい幸せな夢を壊れるぐらい押し付けながら
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