詩人:もとり | [投票][編集] |
人をこんなに好きになったのは
私が初めてと貴方は言った
貴方は何度も囁いた
私は素直に喜んだ
貴方の言葉に
一人そっと酔いしれた
時を経て
貴方は変わった
私も変わったかもしれない
でも今の貴方は
私の知らない貴方
冷たい冷たい男の人
ある日男の人は
目の前でこう言った
貴方が初めてなモノは
今までで何もないよ
貴方は普通に言ってのけた
私は何度も呟いた
こんな一言で
涙が何度も落ちてきた
好き だけど失望
安心 だけど絶望
もう何が何だか分からないよ
どの貴方がホンモノ?
どの言葉がホンモノ?
貴方は一体 誰なの?
今の貴方は
知らない貴方
きっとあたしの知ってる優しい貴方は
熱と共にさらって消えてしまったのね
あの日の私を残したまま