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もとりの部屋


[204] 廃棄処分。
詩人:もとり [投票][編集]



家に帰って1人になった時

麻痺した心が溶けだして

涙腺まで緩み出す


愛情を込めて作った物は

無意味な存在へと代わり

嗚咽を漏らしながら捨てられて


まるでそれが

私の様で



吐き捨てられた言葉が

まだ耳にこびりついて離れない


言葉の刃が

冷たい視線が

乱暴な態度が

心無い私への扱いが


ずっと頭から離れない


2016/08/18 (Thu)

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