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もとりの部屋


[24] 死ぬということ
詩人:もとり [投票][編集]



「申し訳ございませんがもう‥」


炎天下の乾いた空気の中だった

薄気味わるい風が真横を通りすぎる



朝はあんなに

笑ってたよね?


今日はいつもと変わらず

出てったじゃない



髪に触れて

輪郭を撫でて

自然に涙がこぼれた



愛を唱えた唇

いつも触れていてくれた手

今は何一つ 動かない



視界がにじむ

神様は何故この人を選んだの?



何もかも失った気分だ


もうあんなに

恋することはない


だってもうあんなに

恋したことはないのだから

2006/04/19 (Wed)

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