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もとりの部屋


[74] 鳴り止まない鎮魂歌
詩人:もとり [投票][得票][編集]




空は酷く汚れてしまった

雲はバラバラに千切れてしまった


飛ぶ鳥は撃ち落とされた

悲鳴をあげる余裕もなかった


優しい言葉に騙されて

泣いてたあの子は帰ってこない



あぁ

太陽はとうの昔に

遠くの海へ沈んでしまった


月は静かに

身を潜めて息を殺すの


それでも寝ない子

どこの誰?



優しいあの子はもういない

愛しいあの人ももういない


それでもこの胸の痛みにも

時間と共に慣れてしまったけれど



でもこの罪は消えない

この悲しみも消えることはない



哀しく響く子守歌

よゐこやよゐこ


安らかに眠れと願いながら

そっと月夜に影を落として


2014/06/11 (Wed)

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