詩人:沙奈 | [投票][編集] |
朝日の前の朝に吹く
優しい風に包まれて…
昼過ぎに目覚め何よりも 大切な存在の貴女に
瞳を奪われる
動けなくて…愛おしくて…抱き締めたくて…
こんなに…近くに
貴女がいるのに
抱き締める事も叶わなくて
これ程に
切なくて哀しいなら
自分の中に流れる
血液を凍りつかして
貴女と違う血液にしたい
そうすれば
永遠と言う長い時間を
貴女と歩んで行けるのに
朝日の前に吹く優しい風に包まれてさえいれば
その瞬間だけは
貴女を忘れていられるから
太陽なんて
消滅してしまえばいい
眩しい時なんて
僕に苛立ちを与える
だけだから
詩人:沙奈 | [投票][編集] |
いつも 寝る前には
私なりの習慣がある
眠気が襲って来たら
大好きなあの人を
ひたすら
心の中で想い続ける事
そうすれば、夢の中で
貴方に逢える気がするから
詩人:沙奈 | [投票][編集] |
もしも世界が
未来永榜に続くのなら
願わずにいられない
生まれ変わる事が
できるなら
この次は貴女と違う
血液を流して欲しい
もう苦しい想いは
存在する僕だけでいい
詩人:沙奈 | [投票][編集] |
隔離された暗く狭い部屋に閉じ込められて
幾日が経つだろう
身体が痩せ細り
目眩さえ起きる
最近は見えもしない幻覚に押し潰されそうになる
毎日定時に現れる 支配者 いつか私を
救い出してくれる
あの人は今何処で
何をしていますか?
いつ私の眼の前に現れて
救ってくれますか?
私は貴方に必要と
まだ思ってくれてますか
詩人:沙奈 | [投票][編集] |
月明かりの下
聖なる魔法陣の中で
幾千幾億の真っ白に輝く
観客に照らされて
大きくそびえ立つ
月桂樹の奏でる
メロディーに 合わせて
現実か幻か分からない程 美しい神秘の舞いに
心を奪われて
この場所から
離れたくなくて
ずっとこの
場所に留まりたくて
だから、
僕は魂を売ったんだ
美しい妖精の姿をした
醜い悪魔だとも知らずに…
詩人:沙奈 | [投票][編集] |
あれ? あと、僅かな命だって誰が言ってたのかな?
そう呟いた君は…
今から自殺しようと考えた僕の心の底まで響いた
今まで涙を流した事さえ
誰かに…
笑った事さえ無かった僕に素直に感情を引きだした 涙が次々に溢れ出して
止まらなくて
会ったばかりの
君が愛おしくて…
君の胸で
産まれたての子供の様に
泣きじゃくりたかった…
甘えたかった…
詩人:沙奈 | [投票][編集] |
貴方がいなければ
私は今頃
何をしていただろう…
声を枯らすぐらい
貴方の名前を叫んでも
届かない事は
分かってるつもり
ただ今は星達が瞬いている夜空に祈ります…
明日の私の誕生日には
夢の国だけでもいいから
私に逢いに来て…
そして、もう一度
【愛してる】って
言って 欲しいから…
欲を言えば
もう一度
逢って言って欲しい
嘘でもいいから
今は、もう少しだけ
夢を見させていて…
お願いだから
一生のお願いをさせて
女の子は
一生のお願いをする度に
【生まれ変わる】と
言うのなら…
貴方を忘れた私を
未来に行かせて…
詩人:沙奈 | [投票][編集] |
貴女の長く艶っぽい
黒髪が好きだった
貴女の鮮やかに
彩られた繊細な
小さな両手が好きだった
貴女のふっくらとした
唇が好きだった
貴女の
華奢な身体が好きだった
貴女の存在
貴女の瞳に移るモノ
全てが好きだった
こんなに愛していたのに
もし私が
世界の柱だったとしても
貴女が傍に居てくれるなら私は世界よりも
貴女が愛おしい
もう生きている限り
永遠に逢えはしないから
私も今夜…
貴女が召された場所から
私も…
天国の貴女に
呼ばれた気がするから…
詩人:沙奈 | [投票][編集] |
天から降り注ぐ
大粒の涙が
私の心を重く深く響かせる もう消えないと
想っていた過去の過ち…
濡れた背中から
抜け出ていく感じがする
星さえ見えない筈の
昼下がり暗い街
空を見上げると
一つ輝く 朱く染まった
天使からの贈り物に
瞳を奪われた…刹那
雲の切れ目から
暗闇の空を引き裂いて
蒼白の暖かな光が指した…