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A†Iの部屋


[4] 水の底
詩人:A†I [投票][編集]

履き違えた靴
無くした想いは雨に消え逝く
何処に行けば忘れられる‥
何処で消せば忘れられた‥
枝分かれした道に種一つ
咲いた花は枯れ
ソラを知らない

過去は変えられず
君は露落とし もう帰らない

掬い上げて 笑顔が咲いても
抱きしめると零れ消えた‥
残る微かな涙
なんになる?

知らなくて良い事
見なければ幻
真実は心蝕む

誰かの為に幸せ望み
捧げたい言葉は水の底

見つけてよ‥見つめてよ‥
抱きしめて‥寒いんだ‥
とめどなく溢れる想い受け止めて‥

相入れない恋
隠した中身は誰も知らず
誰に聞けば答えられる‥
誰に言えば答えられた‥
君は背中合わせの気持ちと思い
後ろ姿見る
僕を知らない

行方見えぬまま
時は音鳴りし 巻き戻らない

語り深め 心が熱しても
目を離すと上の空‥
胸に燈した灯り
誰を照らす?

言わなくて悔いる日
気づければ夕凪
虚実は心浸みゆく

誰かの為に幸せ望み
捧げたい言葉は水の底

見つけてよ‥見つめてよ‥
抱きしめて‥寒いんだ‥
とめどなく溢れる想い受け止めて‥

笑顔を見るのが恐くなる前に‥

2010/09/04 (Sat)

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