詩人:JUDAS PAIN | [投票][編集] |
今止まる
今止める
二人が築き上げた
些細な幸せを
音もなく崩す
狂った歯車は
ただただひたすらに
終刻に歩み寄る
君以外の女性を
僕は抱いた…
君が僕以外の
男性に抱かれたから
お互いがお互いを
今も好きなのも確か
だけどすれ違った
心と心はもう交わらない
お互いに告げる
サヨナラの形
メンソールの煙草
火を灯して
やっと涙か流れた
些細な幸せは
煙の様だった
もう戻らない
もう戻れない
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それは白いキャンパス
なんの汚れも知らない
真っ白なキャンパス
描くものは僕だけの
誰にも邪魔されない
この世にありはしない
小さな、小さな世界
800p²の面積に描く
僕のだけの心の世界
絵の具の色は
そんなに多くは使わない
何十にも何十にも
重ねて僕だけの色で
白を染めていく
主人公は僕
ヒロインは君
出演者はそれだけで
十分さ
世界は崩壊してたって
君とならかまわない
周りが花畑だって
君がいないなら意味がない
僕は描いた
何年も何年も描いた
僕だけの色で
僕だけの世界を
描き続けた数年
始まりは横はただの
椅子だったのに
今は横には君がいる
あぁ・・・
また新しいキャンパスを
買ってこよう
今度は二人の色で
この白を染めよう
何年も・・・
何年も・・・
せめて、終わるまでは
傍にいておくれ
じゃないと心の色を
忘れてしまいそうだから
なぁ・・・
いいだろ??
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最後に掲げる
愛用品の拳銃
鉛玉を詰めて
冷たい銃口を
頭に突きつけ
震える右手で
引き金を引く
僕は華に為る
紅い華に為る
一瞬咲き誇る
もう咲かない
もう咲けない
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恋した僕が
恋する君に
初めて送る
告白の言葉
「結婚してください」
君は笑った
笑いながら
僕に告げた
「そうね、あと5年たったら」
歓喜の押し殺して
僕は小さな拳を隠した
幼い、それは幼い
僕が僕なりに
一晩精一杯考えた
告白の言葉
君が受け取ってくれた
あの時から僕は
5年間君を離さない様
命一杯大人に為ろうと
努力を重ねてみた
5年は長かった
5年で学んだものは多かった
大人に為りきった僕は
君の笑みの意味を知った
5年は長かった・・・
君の言葉で結ばれた
契約を待ち続けた
5年は長かった・・・
5年後の僕は
本当の意味で大人に成った
5年後の君は
5年前から大人だった・・・
「結婚してください」
所詮は幼さたる
過ちだと思われたんだね・・・
「結婚してください」
今でもそう思ってるよ??
「結婚してください・・・」
13歳の僕の言葉は
5年後には重みを得ていない
幼かったね・・・
僕だけが・・・
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風の行方
それは誰にだって悟る事は難しい
気ままに 気ままに
ただその行く先が光だなんて限りやしない
あえて闇に飛び込むときだってある
それはそこに新たな発見があるだろうから
光の下だけでは収まるわけがないこの世界
その風は全てを見たいんだ
その手に掴む気は毛頭ないんだよ?
だけどその全ての理を学んで
見て 聞いて 触って 感じて
そうやって全てを自分の瞳に納めたいんだ
脳裏に刻みたいんだ 心に残したいんだ
そしてできあがる最高の言の葉を創るんだ
誰だって語れやしない
深い・・・果てなく深い・・・
そんな言の葉 垣間見たいんだ
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今更僕の傷跡を
抉らないで下さい
僕を丸めて
ゴミ箱に捨てたのは
他でもない貴女です
とても・・・
とても愛していました
他の愛する者を
殺めてでも
貴女を鉄の檻に
閉じ込めてでも
何をしたって
貴女のためなら
全てが善だと
言い張れるほど
愛していました
捨てたのは貴女
なのに慰めるのも
貴女・・・
僕の心は
深い、それは深い
傷を負いました
その傷を貴女は
「優しさ」と
言うナイフで
抉ります。
辛いのに・・・
血が滴るのに・・・
涙なるものが
零れ落ちるのに
それでも僕は
貴女のナイフに
鋭利なナイフに
すがってしまうのです
そしてまた・・・
愛してしまいます
答えを下さい
そうでないと
いつかは僕も
壊れてしまいますから
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雨が降ると鬱になる
一日のやる気すら
濡れてしまうから…
でも雨は悪いこと
ばかりじゃないんだよ
雨上がりの
土臭さ…
僕は好きです
草の葉から滴る
雫が刻む小さな旋律…
僕は好きです
水たまりに映る
晴天の青に雲の白
僕は好きです
天(そら)に映る
色の宝石、虹
僕は好きです
だから窓辺で
空を仰ぐんだ
止まないかな…
雨…
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鬱だ…
とても
とても
毎日のサイクルに
飽きた思想が
たまに出す
刺激の信号
いつもは直進するけど
ここぞとばかりに右回り
割れてしまう恋
燃えるような夜
別れて一人の昼
一度味わえば
すぐに飽きる躰
だから刺激はきりがない
時には左に
曲がってみようかな
あるかな…
刺激…
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貴女の名を呼び続ける
僕のせいで動かなくなってしまった君の名前を
病院の安っぽい個室の片隅、貴女はベッドの上で冷淡な微笑みを浮かべるように寝ているね
呼び続けるよ、
貴女な名前
クレア…
僕がおじいさんになって死んでしまうまで
呼び続けるよ、
貴女の名前
クレア…
だからどれだけたってからでも構わない、目を醒ましておくれ
そしてその
小さな…
小さなか弱い声で
僕の名前を刻んでおくれ
クレア…
それまで僕が
貴女の名前を刻みます
毎日…毎日…
クレア…
クレア…
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触れてしまった
その甘美なる痛みに
それを覚えた躰は
意味もなく
痛みを創ろうとする
髪を引き抜いたって
焼けた石に触れたって
爪を剥いだって
鋭利なナイフで切っても
あの時味わってしまった美しい、甘い、甘い痛みは躰には触れることがない
失恋と言うナイフで抉られた僕の心にはもう味わえないらしい…
あの甘美なる生粋の痛み
生きることを放棄した愚かな躰と魂の混合物である僕。
その塊はあの痛みだけを求めて彷徨うただの肉塊
肉塊は痛みに魅せられ
痛みに恋をしてるんだ
もう戻れないからね
痛みが無いあの日へは
だから今日も探すよ
あの恋を…
漆黒の闇を這い…
この躰を傷つけて…