詩人:JUDAS PAIN | [投票][編集] |
晴天の下で
仰向けに寝てみた
手を掲げれば
その青は採れそうだ
少し息を吹けば
あの白は飛びそうだ
目を瞑ったって
その陽は心も
照らしそうだ
哀しみも
寂しさも
切なさも
怒りも…
その陽に照らされれば
喜びに
嬉しさに
恋しさに
優しさに
変わっていく
気がしなくもないよ??
だから今日も
僕は蒼を仰ぐんだ
世界(こっち)で
貰えない暖かさを
躰が欲するからさ
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春…
貴女を見つけた、桜の樹に寄りかかる貴女仄かに甘い華の香が優しかった。その時からストーリーの歯車は狂いだしていたのかもしれないね。
夏…
貴女を捕まえた、あの時から見ていたのは貴女だけ。大切に…大切に…
割れてしまわないように壊れてしまわないようにこの「恋」を「愛」に育てていく事を誓った。
秋…
風も冷たくなってきた
紅葉で色付く町並みを眺める君も同化しようとする。少し冷たさと寂しさと虚しさを覚えた秋風が心に染み渡る
冬…
ありきたりの詩を綴ったラブソングなんかではもう貴女は留めることはできない。貴女の居なくなった八畳間は酷く広く見えた…。「愛」が割れてしまった心に熱はもうないんだ
そして…
僕はまた見つけた…
新たな「恋」…ただ愚さに浸る春だった
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君としか
こない飲み屋
初めて訪れてから
もう1年3ヶ月
大体待たせるのが俺
待つのは君だね
今日は俺の待つ番
いつもと違う口にしないカクテルを飲んでみた
名前は判らない
バーテンダーの
お勧めらしい
甘い口当たりなのに
意外と強いアルコール
初めての夜の君の様
2杯くらい飲んだら
君が横へ腰掛けた
今日ばかりは
口数がお互いに少ない
内容はお互い
判っているんだ
だから無口に
ただ…ただ飲んだ
朝の眩しさに
目を醒ました
君との最後の温もりが
どこか寂しかった
ベッド脇の置き手紙
「私も好きよ??
…ブラック・ルシアン」
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散歩をする事にした
家にいたくなかったから今だけは嫌だから
雨が降ってきたたんだ
降るとは思ってたから傘はもってきたんだ
だから傘をさしたんだ
雨音がやけに気にさわる、でもこの匂いは好き
すぐに雨はやんだ
空からは日が差し込む
そしたら虹が見えたんだ水たまりに乱美に写った歪んだ虹
そんな感じで忘れるように小一時間を過ごした
帰ったかな…
義母(あいつ)…
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僕は平凡な人
空は飛べないし
魔法だって使えやしない
だから毎日しゃかりきに働くし馬鹿みたいに暴食するし疲れりゃ寝るよ??
君は特別な人
大空を羽ばたく翼を持つし奇跡を起こすように魔法を使うし
困っている人が居れば救いの手をさしのべるし
傷ついた人はもちろん癒すし
人の哀しみだって二等分にして背負うし…
全ての人が君に恋をする、老若男女関係なくね
君は皆の光なんだ、だから皆は君を求めるし必要とする
でもね、僕だって例外じゃないんだよ??
誰よりも君を求めるし
誰よりも側に在りたいし誰よりも君を独り占めしたい
君の瞳に写る僕はただの平凡な人、特別なあなたには世界の一部だもんね
でも平凡な人だから欲望が行き過ぎちゃったんだ
だから力ずくでも奪うよ
君の全て…
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いつもと同じ登り坂
君と二人で歩くのもいつもの事
だけどいつもと違うのはいつもは見上げない黒く淀んだ空と君の淡泊な返答
何気ない変化だから鈍い僕には気づきようがなかったんだ
いつも繋ぎながら歩く僕の右手と君の左手を解き少し先に歩む君
少しだけ微笑んで僕に君が言い放った酷な言の葉はその時すら止めたようだった…
君が背を向け一人で歩みだした坂に淀んだ空から差し込み始めた陽が寂しいくらいに暖かかった
瞳より落ちようとする滴を留めるために上を向いた…
あぁ…こんなに青かったんだ…