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きょうすけの部屋


[1] 止まった時計
詩人:きょうすけ [投票][編集]

あの夏の日は
何処に行ったのかしら
二人で 宛もなく
さまよったわ
トラックの荷台に揺られ
幾つもの景色を数え
無限の色をもつ空の色を
この瞳にやきつけてきた
二人の間を横切った
あの風は
何処に行ったのかしら

小麦畑が広がって
そこは見た事のない空間
きっと 二人の旅は
時計の針を
追越してしまったんだわ
哀しいわね、
テキサスで買った金時計
値切り倒したはいいけど
全然動かない中古品で
二人で文句を言いながら
でも 捨てずに
ポケットにしまいこんだ
その時計が今
動き出したわ‥

ねぇ あなたに
逢いにゆきたいわ
あなたの旋律には
私は もういない…

二人の間を横切った
あの風は 今は
何処を旅しているのかしら‥


2005/02/03 (Thu)

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