詩人:あいる | [投票][編集] |
快楽は手元にしか降ってこなくて
胸の中までは浸透してこないんだ
君は言葉
願わせた
雨雲が放ちだした
君らは何もかも同じ
ほら、平等に濡れている
ボクを潤した
君は言葉
盲目の天使は
明るい。と言った
君と繋いでる手で
世界は戦争で
機関銃を握ってるなんて
愛以外の感情が
ボクらには多すぎる
ボクは変われない
折れた鉛筆の芯が
もう何も
描くものは無いと言った
自由帳は風ではためき
自由にしてくれと言った
記憶を眺めるボクは
走り出すしかなかった
君は世界
初めて声をだしたのは
泣きながら
産まれたときだ
もう一度
生まれ変わりたくて
泣いてみようと思う
目を閉じると
もう逢えない君がみえた
盲目の天使は
明るい。と言った
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単純で簡単な味に
犯された今日だ
二択三択ばかりの人生
どちらもハズレだなんて
遮断機の真ん中で
体育座りのボク
ボクの身長の分だけ
空が高く見えた今日だ
なんもいらなかった
意味を知らないから
信号の緑も赤も
ただ、綺麗でさ
もう一つの色は
名前すら知らなくてさ
昔好きだった歌が
思い出せなくて
君に問いかけたんだ
すると君が奏でた鼻歌
全然違ってたけど
それでいい気がした
愛を
唄っていたんだと思う
ボクの嫌いなもの
消えてくれ
それを嫌ってしまった
ボクも消えてくれ
コーラが
ぬるくなるまえに
フタをひねって
流し込むまえに
小銭を放り込むまえに
見上げた空は
高く見えたんだ
ボクだ。
きっとこれは紛れもなく
ボクだ。
どーしよーもなく、
ボクなんだ。
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暁に怯えた目頭
朝方の憂鬱に
頭を振られて飛び起きた
am27時
虹のふもとで
君は手を振る
ボクも手を振り返す
理科チックに
理解したくないのさ
君のために咲いた虹
常識なんて色眼鏡で
くくらないでくれ
枕の裏
それとなく湿らす正午
君からの電話
あなたから
虹が始まってるよ
なんだボクら
同じ景色を
見ていたのかい
虹の始まりと始まりで
時間を忘れるampm
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何匹羊を数えたって
睡眠薬を飲んだって
君が消えない
夜が在るんだよ
もう随分と弱視なんだ
見たくないものを
遠ざけていた両の眼
先天的に物事を信じない
ボクを鮮やかに騙して
引き返せないところまで
手を引いてよ
拳銃で頭を撃ってみても
言葉のリンチを受けても
目が覚めない
朝が来るんだよ
世界の何処かには
君がいて
ボクの中には君がいない
地球が勢いよく回るから
ボクは酔ってしまったよ
吐き出すものは
もうないよ
相も変わらず輝く
昼下がりに垂れ下がる
思い出は涙腺に直結
二人でこぼしてきた涙が
点字のように
染みになってる
触れたら
またこぼれた
後悔はすぐに染み込んだ
君を見つけられるように
瞬きは控えておくよ
眼は悪いままだよ
愛しいから
このまま進むよ
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太陽を殺せ
あの娘に逢えるのは
夜だけだからさ
太陽を殺せ
喜びは
どこで覚えたんだろう。
曇り空とは
似ては似つかなくて
ボクら
何処にむかうんだろう。
ぬるま湯には
浮かぶはずもなくて
マンホールは
ガタガタいって
水道管は
今にも泣き出しそうだよ
破裂して
君のブラジャーを透かす
繋いでた手を
君はパーから
グーに変えた
痛みはいつ
和らぐのだろう。
絆創膏では塞がらなくて
痛みはいつ
忘れたんだろう。
思い出せるのは
夜でも光った大粒涙
君のブラジャーを透かす
君の顔がよく見えない
太陽を蘇生させろ
君の涙と
ブラウスを乾かしてくれ
気ままに生きると
雲が言う
お前は
空に縛りつけられて
それ以上でも以下でも
子供みたいに無重力
咲いた花はヒステリック
自虐的な魅力を放つ
君から出る重力
地球の中心を見つけたよ
どーりで
引き込まれるわけだ
太陽を殺せ
夜を見つめなおそう
君と下手なダンスを踊ろ
影だけでも一つになろう
いつまで
此処にいたんだろう
誰も居ない曇り空は
いつもと違い非凡で
泣いていた
ボクを照らしたのは誰だ
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枯れない桜を見るよ
使うことはないのに
とっておくことしか
できない貧乏性
やがて膿んじゃって
心の傷になる
彼女の眼は度々
浸水した
ルージュもネイルも赤は不似合いで
君の
やらかい雰囲気や物腰は
like a 桜散る名残惜しさ
春を感じさせてくれる
うまく話せないボクを
君は不可思議にも
いつまでも
待っててくれる
太い幹も備わっている心
枝分かれした指先は
ただただ暖かくて
ボクはとうに
与えられていたのさ
枯れない桜を見たよ
君の手を
うまく離せないボクを
君はボクの体の一部かと
思うくらい
同じ温度で握るから
ボクもつられて
溢れちゃうのさ
君に言いたくて
とっておいた言葉たち
結局はまた
傷になってくけど
体感温度が交わしてる
温もり
呆れる程
優しい呼吸を見たよ
ボクの傷は綺麗に乾いた
夏日を迎えそうな今日
君のワンピースが
空をぼかしている
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たまたま
万人が見つけ出した
美しいものが
ダイヤモンドだっただけ高級車だっただけ
ブランドバッグなだけ
もっと美しいものを
ボクは知ってる
誰にも怯えは
見せないような
スタンスの君
呟くような
小さな言葉の一粒も
逃せない
君を聴こう
もうよそうじゃあないか
螺旋のような
似て非なる
感情の意味を求めるのは
軽率でもいいじゃないか
言葉にならないような
不細工な泣き声が素敵
たまたま
万人が決めつけた
お手本のマニュアル
それがTVだっただけ
それが本だっただけ
それが地位や名誉なだけ
それより必要なものを
ボクは知ってる
皮肉にも人は
時間に振り回されるけど
大切なものを
ボクは知ってる
何か
言い訳と責任転嫁のため
なすりつけるために
それが占いだっただけ
陰口だっただけ
臆病なだけ
ありのままでいる
難しさを
ボクは知ってる
ボクを証明する感情が
見つかっただけ
それが君だっただけ。
それだけ。
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アスファルトと
高層ビルで
単色の世界が都会
ジャングルジムに人が
住みついたみたいでさ
淋しいが
心の許容範囲を
超える場所
おかげで
頻繁に降りてくる
雨たちも
逃げ場を失ってる週末
道路標識が壁画のよう
森林から夜のこない街へ
虹色のオウムたちに
眼が眩む
単色の世界では
銀色の雨しか見れない
ピストルの弾みたいでさ
早速
桜の花びらを
撃ち墜としたのさ
ボクの好きな色は
水色だった。
何かを犠牲にしなきゃ
夜は明けなかったよ
台風が来てるらしい
天気予報は信じない
明日は
きっと晴れるだろう
傘は全部捨てておいたよ
銀色の雨が
ドアをノックしてる
飛び出しておいでよ。
ボクが好きな色は
水色だった。
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「ぼく地球」
何気ないとき
思ってた
地球じょうにある
すべての奇数を
ひとつずつ割って行って
最後のあまりが
今のぼく
で、
飛び出した・・・
半端もの
ここにいる
でも、
さぁ・・・・
おいで。
目目を合わせて
愛さずには
いられないはず
別れ??
出会い??
そんな
よそよそしいの
ない、ない!
時間なんか
どうにでもなるさ
大事なのは気持ち。
だろ?
今このときを生きよう
いちいち
寿命を惜しんでる
花なんかなくって
思い
背伸びのまま
咲き続けるのさ
もう少しこうしていたい
もうちょっとだけ
そう言いながら
結局は
だれしもがんばれる
だから
おいでよ
ひたすらに
生きてみないか
一緒に
たのしむ命を
ぼくから地球を
2こ、3こと出すつもり
そこまでやる気
思いを
ぐるりの輪っかにして
みんな入れてあげよう
抱きしめ
声かけ
ねぎらって
ぼくらの
2、3こ
重なった地球で
それぞれが
2組、3組、
まちまちな妖精遊びで 踊ってるよ
花束抱く
四月の中でさ
いつかは
枯れちゃうこと
忘れ
それ無くす
ただ一緒に
楽しむのよ。
命をさ
特別以外に
なにがある
前代未聞!
後にも先にも、
今だけ
ぼくらだけ
わくに嵌め込むな!
手がつけられないくらい、
まばゆいーっ!
みんなで同じ空気を吸って
同じ光を浴びよう
ねぇ、そうしようよ!