詩人:あいる | [投票][編集] |
単純にきれいな涙と
光を反射した
ひこうきの翼と
強くあおい葉と君の手とか
それがボクの全部であって
手放す勇気などないの
そこにボクもいるの
傷ついたらみんな
此処に帰ってくる
君を探してた、ただただ。
読めない空気を
吸い込むのが嫌だボク
偽りを吸い込んだら
もう笑いかた忘れる
君のひどく細い腕と
だらしなく散らかした
ボクの机と
塩素きついプールと
使いきるまえに去っていく消しゴムとか
君は求めてた、ただただ。
嘘偽りもあった世界で
どうしてみんなが出会う?
フリダシにもどっても
何度でも君を選択するよ
今、君とボクを許した
きらきらした涙バイバイ
太陽は
海に沈んで泣いている
深海が明るいうちに
君を探そうか
答えは降ってはこないね
水面に浮かぶ
君の影の名は夜空
深海から照らされて
生まれた
あぶくや涙が
夜空に星となる
嘘偽りもあるよ。
世界は
太陽の涙でできた海で
今、互いを認めた
ボクは有り余り
空回る言葉を
二文字に繋ぎとめて放った
ブクブクと
それは海中に消えた
水面に上がり何も口にできずに君と並ぶのボク
君の手を掴めずに
君を掴めずに
君の眼にはボクの好きな涙が溜まっている
今、世界を感じるよ
愛をまっていた、ただただ
愛は、まっていた。
ただ
ただ
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ボクの涙は海まで届かない
大雨の中に
君の一粒が
交ざってるなら
その一粒
ボクは探すだけで
知れぬままに失う
ボクの涙は海まで届かない
届かないのも
手を繋げないのも
わかってる
対極の望みは
太平洋と日本海の握手
愛にも不可能が在る
はばたいて手を伸ばしては
ひざ下を濡らして
居なくなる海の波の羽
ボクによく似た
しょっぱさが染みる
羽を広げることは
こんなにも簡単で
失うことは
ひどく簡単で
ボクの涙よ海まで届け
おもいきりの速度で
瞬きをしてみるんだ
自分がそこに
ここに居なくなる感覚
君もボクに気づかず
知らない曲のハミング
ボクの涙よ君まで届け
たとえば奏でる
優しい友だちは
タバコとお香を焚く
世の中の問題を
すべて解決したら
人間は何をしでかすの
何していいか思いつかず
自分で傷を作る
自分で自分を
気づかせる為に
生欲は赤色
海は海色
奏でたは 音色
君のハミングカラーに
染まって
瞬きもやんで
世界は
君以外の音をなくして
潤いすぎたボクの目から
離れた一粒に
振り向いた君が反射してる
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客はいらないよ
バカな自分を叫んでるだけただそれだけ
警棒やピストルを持った客たちが集まってくる
入場曲は赤灯とサイレンで派手めにね
近寄るんじゃねーよ
叫ばせろ
アルコールで煽った
アンコール準備お願い
ロックがあれば
武器なんかいらないだろ
みんな手をあげろ
飛べ
飛べ
飛べ
飛べ
国境無視の笑顔
音と重なってから
唄えないと脱け殻さ
なんの温もりも
うっとうしいから
遠ざけた何もかも
バイバイメディア
バイバイドリーム
バイバイラブとかそんなん家族は大切に
ムズムズさせてくれるのはいつだって君とロック
空気より必要だよ
六弦が奏でる音を纏って
へへへって笑っておしまい
人生は
何曲唄えるだけの
時間があるの
ギターがないんじゃ
スキップも踏めなくて
甘えるなってビンタしてよ
しょっぱい涙を流したいの
流れ星よ
ボクの胸に刺さって
この醜い鼓動を
止めておくれ
手加減したら承知しない
ハロー
ロックの神様
とどめを刺すなら
あなたしかいないぜ
発射してしまった
ボクの夢
行きの燃料オンリー
加速して
やっと理想に追いつく
妄想と現実が重なったら
こっちのもんさ
大好きな君にキスをせがみ
ビンタをくらって鼻血を
吹き出すのさ
中指は
突き立てるために
あるなんて嘘さ
嘘さ
アンコールいきます
跳ね回った音が
ボクに寿命を与えてくれる
バスドラが脈打つ
諸外国から降ってくる爆弾なんかで死ぬわけねーだろ
だってボク唄ってるもん。お前等じゃ殺せないよ
アンプから弾ける命
青春
青春
青春
シールドちぎっても無駄
気づけば
ボクから音が鳴ってる
(ひず)歪ませた音は
厚みを増して
ボクは君を想い唄って
また鼻血を出して笑ってる
もういい加減
聞き飽きたって?
へへへっ
もういっちょ逝きます
客なんかいらない
生まれたときみたいに
気持ちよく
唄いたいだけなんだ
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朝がきちゃうよって
泣く君は
別れよりもっと別の透明感
で雲の向こう側を覗いてる
ボクの前世が星だったからと気づいた
ファミレスという談話室
君のことが理解できずに
ため息オンザカプチーノ
スプーンでかき回しても
いまいち溶けないや
砂糖の袋を開けるのに失敗した君は
星屑のような砂糖の粒子を
愛おしそうに
出会いよりもっと別の
幸福感で眺めている
流れ星はまだかしら。
ぶちまけて生まれた星空
君が呟く
星たちを見下ろすのが
夢だったの。
冷えきったカプチーノを
見つめて
ボクは君の前世が
宇宙だったことに気づいて
また生まれ変わったら
何になる?
まかせるわ。
素敵な夜ね。
もう言葉はいらない
透明幸福オンザカプチーノ
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紫陽花色のプールを泳いだ
幼いときに創造できたのは
幼かったからだ
六月には六月の夢をみた
なんだその頭の色は。
外国人にでもなりたいか。
何になりたいって
ボクはボクになりたい。
こんなんでボクが決まるなら、世の中はクソだ。
人生を
一日を
25Μプールにするなら
ボクはどの辺り
泳いでるのかな
泳げてるのかな
潜って涙を隠す
涙は
塩素臭いプールで泣く
ボクを嫌がった
プールの水より軽いから泡のように水面に昇って逝く
天国みたいだ。
流したアイツ等は
幸せだったのかな
あがったプールサイドに
天使はいなかった
自分を値踏みしたボクは
クソだ
ねぇちょっと幼い日のボク
息継ぎの方法を教えて
泳がずに仰向けで
心臓の鼓動で流れた
贅沢すぎるほど空気が在る
安全や平穏を
手に入れる代わりに
あんなに憧れた
水中の景色を手放した
七月には七月の夢をみる
深く深く潜ってゆこう
プールの底より
もっと
もっと
もう一度
創造させてよ
陸にあがったボクは
言葉を話せた
幼いときに創造できたのは
幼かったからか?
ちょっと派手に転ぶかもしれないけど
プールサイドを
走ってみよう
案の定痛いめにあって
飛び込んだプールには
泡だか涙かが
キラキラしていた
紫陽花の中を泳ぐボクは
息継ぎを忘れる
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朝日と夕日は違う太陽
サイナラ。
光が沈んでから
寂しくてコソコソ泣きだす
長所が短所またその逆と
励まされたのは夢の中
追い払ってはまた泣いた
頭ん中の何%しか使えていないらしいボクは
その四次元世界を
フルに楽しんで使って
生きて居なくなる予定
満足だった
満足なはずだったよ
君でいっぱいのはずの頭に
まだ詰め込むところが
あったなんて
嬉しくてワンワン泣いた
逢えない寂しさで泣いた
泣いた
泣いた
零して散らかした星は
愛しくて
泣き疲れて
いつもの夢の中
手を振った
お節介もういいよ。って
追い払う前に泣きだすボク
泣けるのは素敵なこと。
優しすぎる声
いつも励ましてくれたのは
君だったのかい。
冷めた夢
覚めた現実
蜂蜜のように
とろけだした時間
傷を包んで誤魔化してみる
一粒一粒の涙は違う太陽
沈んでもお互い
散らかした星を
照らし浮かぶ
溢れても溢れても
重なることはできずに
君の声だけが
手元に飾られてる
頬を拭うたびにささやく
素敵な人ね。
零して散らかした星たちはまだ愛しくて
零れおちて離れ離れのソレ
はボクらに似ていて
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割れてしまっている
風船に
それでも
息を吹き込むボクら
何処にも逝けず陽が暮れる
張り裂けそうになって
張り裂けてしまえば
いいなんてさ
放棄した理想郷
一方通行の愛撫じゃ
未来を感じない
未熟な二人を
大人っていう
生きものが嘲り笑う
何も
わかっちゃいないんだって
いくらでも笑えよ
世界は
ボクらを笑わなかった
もう迷わなくていいんだね
風の船がなくたって
ボクら二人で歩けるんだ
ボクら命は限られてても
愛しあったことは
変わらないんだ
何処にでも行ける陽が昇る
また人になれるのならさ
きっと君に逢いにいくよ。
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ぬるいぬるい白昼夢に浸る
鍵盤を優しく叩きすぎて
ピアノから音は聞こえずに
いつまでも眺めていたい
風の行く末
人の末
海の香りが踊る
香りは強烈に記憶を呼び覚ます
膝こぞうまで
登ってきていた蟻を
フッと一息で飛ばした
風に乗って蟻はゆらゆらと
飛んでいった
君の真似して弾くピアノ
意味も無くして弾くピアノ
聴いてくれる君が欲しい
清々しい風に乗せて
届けたいはずなのに
こんなにも
穏やかな気分なのに
風に舞って愛はゆらゆらと
漂っていた
鍵盤を優しく叩きすぎて
ピアノから音は聞こえずに
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一日一膳
自分の為にしか動けねぇ
こんな雨の日でも
もう長靴は
履かない歳になりました
君は
よく泣くお年ごろ
俯いた表情が
似合う子になりました
なりたくないのにね
ボクも好きじゃないよ
大人って弱い
いきものなんだね
大きいだけなんだね
おーい
笑ってよ
ボクも俯かなきゃ君の顔が
見れなくなるだろ
君は笑っては泣いた
嬉し涙だって
やっぱり
自分の為にしか動けねぇ
せめてその涙を拭おうか
君は
笑顔がとても素敵な女の子
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雨上がりの散歩道
長いスカートを引きずって歩く君
裾が汚れていく
どんどん染みていくけど
みてくれなんか
気にもとめていない様子
どーしたボクは
かっこわりーなぁ
下向いてばっかじゃないか
君が気になって仕方がないんだよ
せめて
青空が移っている
水溜まりの青がスカートに
ついちゃえばいいのにと
君の足跡をなぞる
青いスカートを引きずって歩く君
君の隣を歩くボク
ボクは青空を見下ろしてる
青空と歩幅を合わせる
揺れるスカートが
夏が近いわ。
と教えてくれた
ボクは
何色に染めあがろうか
君となら快晴