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あいるの部屋  〜 新着順表示 〜


[286] 内視鏡
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いくら掴もうと
必至に振り回しても
すり抜けるの

手を掴んでくれるのを
待って開いていればいいの
公園の桜は平等に
地面を染め上げる

落ちてるんじゃなくて
散ってるんでもないな

踊ってるみたいだ
ボクらもキャンバスの一部


ペーパー以外は流さないで
もう一歩前へ


公衆便所に振り回されて
やっぱりなんか情けない
ボクを思い出してる


綺麗な水彩も混ぜるな危険

暗い色になるって
知らなかったあの頃

虹色は紙一重
にび色と錆びた指先

いっそ淡色の単色でいい
そう多くの荷物は
持ちきれないから
つくにつけなかった
溜め息は水に流そう


春風は平等だ
花びらは吹雪いても
確立を度外視して
まだ手のひらは空だよ


そんな話をしたもんだから君がボクの手を握るよ

なんとなく寂しかった
心を埋めるよ

ボクの意地なんて度外視で
簡単に笑わせてみせるよ



2017/03/22 (Wed)

[285] windup
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金平糖みたいな
星座をかき集めて
キャンバスを作ろう


大袈裟な愛や恋もいいけど
なんだか曖昧な今を
追いかけたいんだ


瞬きの隙間にも
旅をする流星


ドロップみたいな
涙をかき集めて
絵の具を作ろう

悟ったような哲学も良いけど
なんだか不鮮明な歴史を
抱きしめてあげたいんだ


囁きの合間にも
呼吸する運命


散りだした桜の儚さを
吸い込んで

時雨のあとに架かる
虹の入口と出口で糸電話

落ち葉と同じ色の
マフラーを巻いて

ダイヤモンドみたいな雪を
蹴飛ばすんだ


そうだ。
ダイヤモンドはもちろん
永遠の輝きはいらないから

君と生きる何十年かだけ

この世界が美しいものでありますよーに


振りかぶらないで云うよ


ボクと君が恋した世界を
君とボクで愛すよ


2016/09/27 (Tue)

[284] 枝と歩幅
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ごめんねとありがとうは
だいたい同じだと思ってた

だいたいって便利で
社会で便利なものは
曖昧だった

滞った気持ちで
言葉を濁して
明細を見て何となく笑う


電線にかかった
モミジが切り落とされた


もうちっとで色づくのにな。

見上げれば涙は零れないけど結果じゃなくて
心は君ほど
上手に生きれないよ

滲んだ景色に秋の足音


仕方がないは簡単で
現実はいつも
気持ちより先回りして
平然としてる



それでも懲りずに枝を伸ばすよ


ごめんねとありがとうは
今日も世界のペダルを回して

最後は言葉を通り越して
次元を飛び越えるよ


ごめんねもありがとうも
どちらも優しさを織り込んでね

これから肌寒くなるよ
温もりは曖昧さを包んで
君を動かす今日になるよ


さぁどちらのペダルから踏もう

耳を澄まして
秋を生きよう


2016/09/21 (Wed)

[283] 梅雨とアンペア
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君と雨で踊りたい

意地悪で優しい
梅雨が終わるよ

聞き返す表情と空模様


君のように
イタズラに温もりを残して雨があがる


気持ちが晴れないのは
曇天のせいじゃなくて

どの景色にも
君が足りないからだよ


無気力で漏電してるボク
夏の入道雲がくるよ



君と雷に撃たれたい

直列か並列かの
強弱は任せるよ
君と繋がれてこのまま


電圧のメーターは振り切り
感度計はショートショート

1人は完全に不完全で
2人は不完全に完全だ



ペアになれない
ボクらは不安定な天気
濁らせて薄めて


それでも必ず
晴れる日はあるんだ


ボクらどこまでいけば
1つになれる



君と向日葵になりたい

2016/07/25 (Mon)

[282] ゆびさき
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モルタル製のオルガンに
銀色の雨が張りついて彩

なんてイメージが
いきなり浮かんできて

また頭の中のあっちのほうとこっちのほうのイメージが点と点で繋がりあってく

こんなふうに
ショートムービーが頭に走ってそれを文章に書き起こすのがボクの言葉には多くて


エッセイなんて
書いたことないけど
詩のキッカケは
こーゆうのおもしろいと思ったのは


中学生のときに夢でイカした猫とビルの屋上からたくさんの人を見下ろして
その人々はみんな半透明で
胸にはコップ
形やサイズはバラバラで液体が溜まってる

感情の起伏であれが零れたら涙さ!
って夢が衝撃的で、まだ幼い感性や創造力が揺さぶられたのが1番始めかな


上を書きながら続くイメージは


雨上がりの森
葉っぱにも感情はあるのかな
溜まった雫がポトリ鍵盤を
いやオルガン全体を撫でるように叩いて響いた
オルガンも優しく泣けるといいな


なんて今、心が疲れてて気持ちがナイーブだからボクの思いでに気持ちにも引っ張られて詩が涙色になる


純粋に純粋に
詩は口下手な自己紹介とかTwitterみたいなものなのかなって今なら思えるんだ


ケータイパソコン、
音じゃなくて指先で繋がるボクらはどーしようもない見えない、もっとしっかりした何かで繋がる瞬間が確かにあるんだ



次があるかはわからないけど

指先と書いてなんて読もう?ボクらなりに読めたらいいななんて思うの

そう思うとやっぱり
ここの空気間が好き


指先の僕ら


2016/07/08 (Fri)

[281] オウケストリップ
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綴り連なった
文章は
ピアノの鍵盤の様で
素敵だ

読み進めるのは
同時に
奏でてもいるのかな
なんて

改行も弾むように
下段へ運指



そんな年月を経て

読み手が演奏家か

書き手が作曲家か

わからなくなった

文字が迷路に見え

言葉の海で漂流し

白旗は帆の代わり

胸の高鳴り目指し

創造力を追い風に

これからも方舟は

進みたい航路へと

シナプスのオールで
飛び出して

砂浜も
新緑も夕景も
絶望も想い出も
未来も熱量も細胞も
ボクも、もちろん君も
引き連れて

仮者でもない
ボクらが協奏すれば
一緒に感じることが
できるんだよ

これからも
鍵盤を指でなぞろう
手を添えるのは
君かボクだ


fin

10y



2016/04/14 (Thu)

[280] 仮者協奏
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位置につかずに
よーいどん

言葉はどうせ
借り物だから
汚さず還しましょうなんて

勿体ないたらありゃしない
来て見て触ってから幾年
3D4Dなんて序の口

想いなら
次元をくぐるって信じてる

言葉を知れば識るほど
どう読まれたくてどう読みたいの
どう読まれたってどうでもいいの

答えのない日々が
すでにもう応えのような気がして


身体は
どうせ仮ものだから
汚さず還しましょなんて
仕様がないたらありゃしない

身体が器
心が中身
言葉は羽

ここまでおいで。
高鳴るほーへ。

最後にやっと気づくんだ
返却するのも自分の物語


ゴールテープくぐって彼方へ
言葉だけは延滞させて


時間の長さはどうでもいいよ
密度ではかる詩を詩う部屋

10y

2016/04/07 (Thu)

[279] えりあし
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跳ねたえりあしが
未来のシッポみたいだ


清らかな嘘と濁った真実みたいな空と海の境界の彼方


海岸通りを散歩したくなって、君に会いたくなって。

今なら買いなおせる物が沢山あって
今だから手に入らない物もあって


若さだけが財産なら
そんなん手放して
君と未来を歩くよ


水とき片栗粉を
浴びたような夜明けの街

朝焼けのなか二度寝したくなって、君に会いたくなった。

君でもないし
ボクでもないよ
君とボクで2人の話をしよう

肩まで伸びた君の髪が笑う


2015/11/11 (Wed)

[278] 百希夜光
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見てみろよあの流れ星
不粋な願いは唱えるまえに瞼の裏で滲む胞子


痒いところに手が届く
そんな家電は必要なくて

ボクの問いかけに今日も
首を横に振る扇風機

夏の真ん中で
夜に咲く向日葵に見えた

少年は大志を抱くまえに
なんとなく傷ついて大人になるんだ

バラのトゲは身を守るためなのかな
違うよ、それでも抱き締めてくれるのを待ってるんだ


入道雲何に見える?
穏やかな水蒸気
放物線を描いて描いた


やり残したことはないかな

早くなる日暮れ
微炭酸な週末

2分半進んでる時計
逆光に補正はいらないよ

残像に恋する熱帯夜
季節に置いていかれて

明滅するディスプレイ
やり残したことを思い出して君に君に君に

願うんじゃなくて迎え撃て首降りはやめて
光に向かって


2016/07/05 (Tue)

[277] たこ焼き
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本場の味なんてしらない

ボクの知ってる君が
そのまま君なんだもん


2015/05/23 (Sat)
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