詩人:あいる | [投票][編集] |
残念だが
君の涙はキレイすぎた
ボクの握っていた
手がほどけた
流れ落ちる 涙は時雨
数センチの虹が架かる
残念だが
信念や志なんか
持ち合わせていない
空になったボクが掴んでいたのは
ついさっき生まれた
人握りの。
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不安定。
こんな気分の日なのに
空は痛いほど、晴れていた
そんなに高く澄みわたってんじゃねーよ
ボクに何を問いかけてんの
生きることに頭を使えっていうけど、
そこんとこどうなの
不安定。
別にかまわねーんじゃん
って感じ
空を睨む
昼の星をミテル
そんな感じ
君との何気ないワンシーンを思い出す
途端に、
今の君を想いだす
心が潤う
こんな感じ
人間は可能性がありすぎるから迷うんだ
キセキなんかそこらじゅうで起こってるよ、きっと。
だから、
その、
もっと君に素直になれたらいいな
不安定な毎日も
不安定にすごせば
それは
安定した生活なんじゃない
君の向こう側の
空気に向かって好き。
そんな感じ
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そう
わざとだよ
君を困らせたいの
くだらない沈黙も好きだよ
コントロールのきかない
感情に、そっと手をかけて
この匂いも
抱きしめたときの一体感も
君全部がボクになってる
歪んだ部分を
数えるんじゃなくて
歪んだ自分を見なおして
明日に向かえればな
どうなるつもりもないけど
変わりたくもないけど
コントロールする気がないボクの心に触れて。
そっと。
ずっと。
それで正しいと
セッキョーたれてよ
ねぇ 二人で堕ちよう。
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うるさいから吠えんな
理由が知りたくなるから
泣くな
気になるから
無理して笑うな
泣きたくなるから
淋しがるな
泣きたくなるから
そんなに嬉しいこと言うな
なんも、言うな
今。俺たち、
きっと
同じこと考えてるから
詩人:あいる | [投票][編集] |
噛み合わなくなったファスナー
中のものが取り出せない
錆びてるからじゃない
けがれて古びたからじゃない
失くしたくないものがあるんだ
もう手放したくない感情ごと
誰にもさわれないように
いつも大切に持ちあるっていた
ふとしたことからファスナーが開いた
口をあけた空っぽのバッグ
何処かに落としたのかな
私だけの星
戸惑いと焦りの津波
夜の薄闇が視野を染め上げていく
いつも私を照らしてくれていた
幻だったのかな
私はバッグを投げ捨てる
ビルの屋上で朝を待つ
ふと地上に輝く灯り
私の一番星
錆びても
古くなっても
ほころびができても
何度でも紡ぎあわせて
この感情を大切にしてた
形なんかなかった
私は安心して自分の胸を押さえる
バッグはもういらない
この手はあなたを抱きしめるために
あなたと繋ぐための手だ
愛してる
愛してる
愛してる
星空のなか
抱きしめあい繋ぎ愛
二人はファスナーになる
いつも私を照らしてくれてたんだ
重なる唇
閉じた瞳の奥に形のないものがみえかけて溶けた