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あいるの部屋


[133] cheap cakes
詩人:あいる [投票][得票][編集]



cheap cakes


自分で作りあげた
きれいな幻

その後に残るのは
保存の効かない感情





何をしても
物足りないんだろ
青春ってやつは




炭酸
一気飲みしたから


味もなんも
わかってないって
刺激を飲み干してむせてる


味を確かめたくて
何度でも手を伸ばすよ



そんなんの繰り返し


いつも理想の先には
現実が待っていて
後片付けに手をやくんだ



cheap cakes


自分で壊しにいった
きれいなガラクタ

その後に残るのは
保存の効かない感情




バースデイケーキも
暗い部屋のなか
炎を消すまでが楽しくて
そのあとのことなんか
何も考えちゃいないのさ



いつも食べきれなくて
えぐられたケーキが
責任とってよって泣いてる



僕らはきっと大人の意味も知らずに大人になるんだよ



見なかったことにして
俯いてケーキごみ箱に
投げ捨てた



cheap cakes


自分で作りあげた
きれいな幻

その後に残るのは
保存の効かない感情



忘れかけた頃にさ
君と灯したロウソクが
出てきたよ



君との幸せが
フラッシュバックして
僕は胸が苦しくてむせてる




cheap cakes


自分で作りあげた
きれいな幻

その中に灯るのは
いつだって君の横顔

2006/11/15 (Wed)

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