詩人:あいる | [投票][得票][編集] |
見ていた夢が思い出せない
冷ややかなチャイムの音
日替わりの日直
機械の様な
号令に酔うな
その夢に
しがみついていたくて
眼はひらけないよ
まだ眠ったふりさ
意識せずに見てきた
夢たちの森羅万象を
再現も体現も叶わない
言葉を知らなすぎる
生き方を選んだ
ボクを恨んだ
忘れちゃいけなかった数々
仕方ないと
他人の共感に
納得したフリをした
悲しい歌を
遠ざけた自分を呪った
お気に入りの時計も止まりお洒落な夢に逃げ込んだ
電気の灯りも切れたみたい
泣きながら朝も遠ざけた
まとわりつく過去たちを
追い払うボクたちを
いつになったら
気がつけるかな?
あの日の未来が
今日だってことに。
消化不良の現在が
夢に紛れて
ボクをへとへとにさせる
朝起きるときが
一番辛いのはそのせい
射し込む光は
何を焼き尽くした
まだ眠ったふりさ
いつになったら
気がつけるかな?
履き潰してきたスニーカーは君になんて言ってた
意識せずに生きてた今日を
もうしっかり
眼を開いている君を