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あいるの部屋


[161] 鼻息カテゴライズ
詩人:あいる [投票][得票][編集]





抱き寄せると丁度さ

ボクの鼻息が
君の髪を揺らす




君は其れを寒いと言った




目の前の真実は
変わらない





君の吐息は
何処にも帰る場所がない


其れにも
温度は生じていて

眠気を誤魔化しきれない



ゆっくりと
寝返りをうつ君は


確かに呼吸を
繰り返す小宇宙






今日も逝き場を失った
吐息は

ボクをまっさらにする


素直に云いたい



完璧な言葉はあるけど


ボク自身の言葉はない




嫌った
壊した





脳裏によぎらせるのは

きまって


カテゴライズされた
未来確定図





明け方の淡いホシに
時間を告げられる



魔法は解けない



キスをしないでも
起きてしまう君は




ずるいくらい
素直に云ったの



きみのゆめをみてた。






言葉がいらなくなった
ボクは君に触れた




君は其れを寒いと云うの





吐息は未だ
其処にいた明け方

2007/02/24 (Sat)

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