詩人:あいる | [投票][得票][編集] |
アスファルトと
高層ビルで
単色の世界が都会
ジャングルジムに人が
住みついたみたいでさ
淋しいが
心の許容範囲を
超える場所
おかげで
頻繁に降りてくる
雨たちも
逃げ場を失ってる週末
道路標識が壁画のよう
森林から夜のこない街へ
虹色のオウムたちに
眼が眩む
単色の世界では
銀色の雨しか見れない
ピストルの弾みたいでさ
早速
桜の花びらを
撃ち墜としたのさ
ボクの好きな色は
水色だった。
何かを犠牲にしなきゃ
夜は明けなかったよ
台風が来てるらしい
天気予報は信じない
明日は
きっと晴れるだろう
傘は全部捨てておいたよ
銀色の雨が
ドアをノックしてる
飛び出しておいでよ。
ボクが好きな色は
水色だった。