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あいるの部屋


[19] 虹夢
詩人:あいる [投票][得票][編集]

ひねくれた虹がそこにあった



きれいな夢はみせてはくれない


そもそも何が綺麗かわからない



なないろの鈍い光は体にのしかかるから


よけいな夢を見せるから



そこでもう一人の自分は

嘘の感情で固められた服を体に縫い付ける


よそ行き顔の生きたマネキンから

汚い疲れた笑顔が

縫い目から歪んで隠しきれずわいて出てくる




ぼくはまだその場所から動けずにいる




この夢が覚めたら

ボクはボクだかわからない




眼を閉じる



色はなく闇に浸食され
浅い眠りにつく






ぼくはまだ目蓋の裏の鮮やかな虹を見ている

2006/02/07 (Tue)

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