詩人:あいる | [投票][得票][編集] |
春待ち寝枕
一月は寒かったねぇ
溜め込んだ真心
集めてねそべろう
腕貸すからおいで
山彦響かせベッド汽車はゆく、ヒーターのそばにうずくまって
眠りながら一筋、
星の光道をのばすよ
前に行っちゃったあの子
今度来る春に
また逢えるよう
こっちから
迎えに行くつもりさ
踏みしめたドライな地べた
新芽に奮い立って繋がれ
知りたいことは沢山あるし
そういう揺れる小熱を捕まえれば
静かに休み込めるこうして
冬を引っ張り回してジョイ、JOY
擦り切れて破れた
お気に入りの靴下から
ついくすぐったくて
ほくそ笑み、こぼした
エネルギッシュに育ってる
春待ち酔い寝枕の先っちょ
じゃれ合いをねだり
弾みでつい
ボタン押し間違えて買った缶コーヒーおいしげにゴックンして
夢プランぞろぞろ並べて立ててみる
たのしみだらけで愉快
あんまし愉快なもんだから
どさくさに紛れて
夏まで勘違いして早く来ちゃいそう、せかすな!
ボクら
めいめいのニコリ顔を
何度もまばたきの間に間に
思い出してくれたら
こんなデュエット詩の望む
思いの輪っかを広げたいな
まだ安らごう
寝ても寝ても
また、うたたねだよー
腕なら貸すよ
そばにおいで