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あいるの部屋


[242] テトテ
詩人:あいる [投票][得票][編集]



もしもまだあの駆けっこが
続いているのなら

このバトンは誰につなげばいい



無菌室から眺める陽動だよ

手を合わせて願わなくなったのはいつからだろう




もしも色褪せた写生会が
続いているのなら

どの景色を描けばいい



懐中時計が君と重なるよ


涙をかきまぜる手は
痛々しかった




もしもこの手が
眼を隠すためのものなら

すべてを投げ出すための
指なら


君と絡めた体温は
どこに向かえばいい



ぬるま湯みたいな横顔だよ

だからボクのひび割れた
何かに水をさしてよ




ボクらがアンカーだ

手を広げて

バトンを放り投げて




2009/12/06 (Sun)

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