ホーム > 詩人の部屋 > あいるの部屋 > オウケストリップ

あいるの部屋


[281] オウケストリップ
詩人:あいる [投票][得票][編集]



綴り連なった
文章は
ピアノの鍵盤の様で
素敵だ

読み進めるのは
同時に
奏でてもいるのかな
なんて

改行も弾むように
下段へ運指



そんな年月を経て

読み手が演奏家か

書き手が作曲家か

わからなくなった

文字が迷路に見え

言葉の海で漂流し

白旗は帆の代わり

胸の高鳴り目指し

創造力を追い風に

これからも方舟は

進みたい航路へと

シナプスのオールで
飛び出して

砂浜も
新緑も夕景も
絶望も想い出も
未来も熱量も細胞も
ボクも、もちろん君も
引き連れて

仮者でもない
ボクらが協奏すれば
一緒に感じることが
できるんだよ

これからも
鍵盤を指でなぞろう
手を添えるのは
君かボクだ


fin

10y



2016/04/14 (Thu)

前頁] [あいるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -