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あいるの部屋


[98] 哀流
詩人:あいる [投票][編集]



闇に君を
闇に君を


ほしかったものは
全部、君がくれた。


闇に君を
あぁ、ボクには勇気を


君の哀しみを
流すだけの力を


日々には君を
錆びた日々の潤滑剤を
踏み出せなくなるまえに


波には叶わぬ想い
寄せては還さず


導いたはずの君に
違う
導かれてたんだね君に


君のワルツを
胸の琴線に触れる旋律を


あまりにも歩幅が短い
君の歩調がボクの鼓動


3、2、1

濡れる膝元
波には叶わぬ想い


1、2、3

錆ついた喉元
手の届くところで
波は引いていく



濡れた頬
君の泣き声
きれいなウタに聞こえるよ

胸の琴線に触れる旋律



君の表情がボクの鼓動


ほしかったものは
全部、君がくれた。



もし、
君の涙を拭えるなら

哀しみを流せるなら


ボクが、
君のほしいものを
あげることもできるのかな


寄せあう感情が重なる。





3、2、1


2006/06/05 (Mon)

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