詩人:和泉 | [投票][編集] |
全てを晒け出せない
善も悪も
白も黒も
弱さも強さも
狡さも優しさも
ボクを成す全て
何故
こんなにも臆病で
幼き頃よりも
言葉が拙くなる
不器用な心なりに
強くありたいと
目指す 日常
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行方を見失った声は
白い息と共に
空へ昇りゆく
それを静かに
瞳が仰ぐ
¨叫ぶ¨が苦手なボクは
せめて近くの誰かには
届くように芽吹かせるから
その時は
少しだけ
耳を傾けてください
声の行方は
いつも¨誰かへ¨でありたいから
詩人:和泉 | [投票][編集] |
少し臆病になって
噤んだ嘴(くちばし)も
突っ付いて誰かを傷付けたいわけでなく
ただ
泣き声でも笑い声でも
鳴き叫びたかっただけ
噤んだ嘴は
傷付けたいわけでなく
口付けたかっただけ
愛も怒りも喜びも全てを
言葉を芽吹こう
勇気も覚悟もありったけ
詰め込んで
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生きるに比例して
上達する嘘は
¨真ん中¨で音を立てる
嘘が嘘とぶつかり
存在を唄う
嘘の形は忘れても
歩く度に¨真ん中¨で鳴る
からんころん と
そうして気付き
そうして傷付く
嘘が嘘を呼ぶことに
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重なれば
上手くなる嘘も
今はそれなしじゃ
歩けていけなくて
いつからか
秘密が芽生え
真実だけでは
保てないバランスが
あるからアンバランスなのか
嘘を重ねるも
真実を芽吹くも
どちらかだけでは苦しくて