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和泉の部屋


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詩人:和泉 [投票][編集]

この保たれた距離は
臆病の証


崖から落ちかけて
掴んだ“誰か”の手

振り払われたら
拒絶されたら と
汗ばむ掌


離れた距離からじゃ
声も届かないのに
保った距離は縮むことなく


けれど
“誰か”が微笑みながら言った




そんなに離れていたら
ワタシが落ちそうになった時
誰が助けてくれるの と

2006/08/06 (Sun)

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