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和泉の部屋


[19] 濃霧注意報
詩人:和泉 [投票][編集]


目隠しをされたのか
自ら閉ざしたのか
それさえ忘れた霧の中

白いもやに溶けたくない と
飛込んでいった少年の姿さえ
もう見えない

辛うじて見える足元
汚れた靴は
固い地面を嫌がった


下ばかり眺めて
歩き続けて
更に
迷って



目隠しをしたのは誰
眼を閉じたのは自分


だんだんと
霧が濃くなり

5分前
濃霧注意報が



2006/06/26 (Mon)

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