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珠樹の部屋


[16] 『走りつづける』
詩人:珠樹 [投票][編集]

気付いたのは
走り疲れて立ち止まったある日…
私は一人
何もない空白の場所に佇んでいた

立ち止まるのが怖くて
ずっと逃げ続けてた
淋しさ紛らわせたくて
今まで走り続けてた

…でも
結局私は一人

何がいけなかったんだろう…
心に聞いてはみたものの
答えが帰ってくるはずも無く…

でも…ホントは気付いてた…
どんなにつらく、悲しくっても…
周りの景色を見渡すために
立ち止まる勇気
ゆっくり歩調を合わせる努力も
必要だって…ことはね

だけど…それが…私は怖い
私が誰かの色で染まりそうで…
私が消えてしまうんじゃないかって…

だから私は走り続ける…
きっと…この命尽きるまで…

2004/10/20 (Wed)

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