ホーム > 詩人の部屋 > 珠樹の部屋 > 『君のそばに…』

珠樹の部屋


[43] 『君のそばに…』
詩人:珠樹 [投票][編集]

そばにおいで…
君は誰のものでもないけど…
その誇り高い心は
君自身のものでしかないけど…
少なくとも今だけは…
君が寂しさに包まれている内は
君が泣きやむその時までは
ずっと君のそばに居てあげるから…

俺はね…こう思うんだ…
何の苦しみも悲しみも知らない
傷一つない心よりも
自分の醜さとさえ向かいあい
その身に痛みを刻み込んでまで
しっかり立ち上がろうとする心の方が
よほど強く…美しいんじゃないかって…

だから…今はもうおやすみ…
世のわずらわしさ…すべてを忘れて…
君の心が癒されるまでは
ずっと君のそばに居るから…

そして…君が望むなら
君の中に眠ってる…
その誇り高い心に相応しいだけの
心の強さ…起こしてあげるよ
君の心が休まるような…
いつでも『お帰り』って言えるような…
君の『居場所』になってあげるよ

君がちゃんと前を向いて
安心して歩いて行けるように…

俺はいつまでも
君の心を裏切らない…
俺はすでに
君の心の虜だから…

2004/11/27 (Sat)

前頁] [珠樹の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -