詩人:ちしゃ菜 | [投票][編集] |
あぁ あと何度
こうして言葉を交わすことができるだろう
毎日顔を合わせていたのにね
もうその記憶さえ
遠い昔のことのよう
毎日が
週に一度になり
月に一度になり
今では用のない限り
言葉を交わすことはなく
けれど
ふと会話がしたくなる
今でも声を聞けば
すぐに心境がわかってしまうよ
なんだか疲れているね
そう言ったって
そんなことないよ
きっとこう答える
いつだって
やさしかったのに
ずっと気づかないふりをしてごめん
あなたの声が
聞けなくなる前に
目をとじて
じっと耳を
かたむけよう
詩人:ちしゃ菜 | [投票][編集] |
ボクはね、
ダレかが傷つくのが怖いんだ。
ダレかがボクのせいで涙を流すなんて。
そんなことは絶対にイヤなんだ。
だから。
傷つくのはボク一人でいい。
涙するのはボク一人でいい。
例えそれがお前であっても同じだよ。
ボクはイヤなんだ。
オレは、
傷つくことなど恐くない。
お前がオレをかばう必要なんてない。
そんなことは絶対にない。
だから。
お前が傷つかないように、オレが盾になろう。
お前の涙があふれる前に、オレがぬぐってやる。
お前は知らない。
お前が傷つくことで、
オレが傷ついているということを。
詩人:ちしゃ菜 | [投票][編集] |
ねぇ
そのギュッとにぎった手
その小さな左手には
何が入っているの
夢?
希望?
未来?
無限の可能性が詰まっているの?
ねぇ
ひらいてみせてよ
ねぇねぇ
ちょっとだけ
……あっ!
そっかぁ
そーだよね
そっとひらいた
小さな手の中には
大きな指
お母さんの
あったかいぬくもり
詩人:ちしゃ菜 | [投票][編集] |
そう
一言で現すなら
笑顔
そのほんわかした笑顔に
クラッときた女の子はいっぱいいたんだよ
面白くて
オシャレさんで
英語が得意で
伏し目がちな睫毛も
色白で大きな手も
全部、君だった
全部、思い出になった
ありがとう
私と出会って
友達になってくれて
ほんわかした笑顔が似合う君だから
私も笑顔で見送るね
『さよなら』じゃなくて
『またね』って見送るね
本当にありがとう
どうか、安らかに
まっつんに捧ぐ